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ウイング車とは?種類やメリットからサイズ・高さ・寸法まで徹底解説

トラック
著者

この記事の監修者

薮上祐希

中古トラックGROOWAVE 代表取締役

中古トラックオークションでの買い付け “だけ” に10年以上従事していた経験を持つ、トラック仕入れのプロ中のプロ。お客様に喜んでいただける車輛の見極めと、どこよりも安く落札するスキルには、他者の追随を許さない自信があります。プライベートでは、クラシックカーが好き。

ウイング車は、荷台の両側に開閉可能な翼状のドアが付いているトラックです。側面から積み下ろしを容易にできるため、機能性が高く幅広いシーンで重宝されています。

本記事では、ウイング車の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説。他のトラックとの違いから、人気車種まで幅広く紹介しています。

ウイング車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ウイング車とは

ウイング車は、箱車の荷台両側面が開閉する構造のトラックです。鳥が翼を広げるように両側面から天井に向かって開閉することから「ウイング車」と呼ばれています。

ウイング車の特徴は、荷物の積み下ろしが容易にできることです。荷台の側面が左右に大きく開くため、箱車に比べて荷役作業の負担が少なくなります。

ウイング車は汎用性が高く、運送業を中心として幅広い業界で活用されています。トラックが乗り入れるスペースさえ確保できれば、簡易的な野外ステージとしても利用可能です。音響設備を備えれば、ウイング車をステージに置きコンサートの開催もできます。

ウイング車と箱車の違い

箱車とは、荷室がパネルで覆われている車両のことです。ウイング車との違いは荷室の開閉方法です。

箱車は荷室の後方部分のみが開くのに対して、ウイング車は荷台の両面が大きく開きます。

箱車とウイング車は、見た目は同じですが開閉方法の違いにより、運搬する荷物のサイズや積み下ろしの方法が異なります。

ウイング車のメリット・デメリット

ウイング車のメリット
・荷物の積み下ろしがしやすい
・積載できる荷物の種類が多い
・簡易ステージとしても使える
ウイング車のデメリット
・十分な作業スペースが必要
・最大積載量が少なくなる
・導入コストや維持コストが高い

ウイング車のメリット

  • 荷物の積み下ろしがしやすい
  • 積載できる荷物の種類が多い
  • 簡易ステージとしても使える

ウイング車の最大のメリットは、積み下ろし作業の効率性が高いことです。荷室の左右扉が大きく開くことにより、フォークリフトなど重機を用いて作業を効率よく進められます。

また、側面から荷物の積み込みができるため、箱車では積載が難しい形状やサイズの荷物も運搬できます。荷物を隙間なく積み込みやすい点もメリットと言えるでしょう。

ウイング車のデメリット

  • 十分な作業スペースが必要
  • 最大積載量が少なくなる
  • 導入コストや維持コストが高い

ウイング車のデメリットは、積み下ろし作業に十分なスペースを確保しなければならない点です。左右の両扉が大きく開閉するため、作業時には周囲に広い空間が必要です。

また、フォークリフトなどの重機を使用する場合も、上下左右にゆとりのある作業スペースが求められます。そのため、狭い場所やスペースが限られた現場では作業が難しくなることがあります。

ウイング車のもう一つのデメリットは、最大積載量が少なくなる点です。ウイング車には、開閉機構としてモーターや油圧装置が搭載されており、これにより車両重量が増加します。その結果、最大積載量が減少し、燃費の低下にも繋がります。

さらに、ウイング車は架装による追加コストがかかるため、車両価格も高くなる傾向があります。導入や維持にかかるコストと、生産性の向上効果を比較検討し、購入を判断することが重要です。

ウイング車の種類

ウイング車は、荷台の側面が開閉する仕組みを生かしたパレット輸送に向いているトラックです。積載可能なパレット数により、大きく4タイプに分類されます。

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ウイング車の種類 特徴 荷台の長さ 積載可能なパレット数
小型ウイング ・市街地配送向き
・狭い場所での作業
約4.3〜約5m 6枚〜8枚
中型ウイング ・中距離輸送向き
・スーパーや物流拠点での作業
約6.2m〜約7.2m 10枚〜16枚
大型ウイング ・長距離輸送向き
・大型工場での作業
約9.6m 20枚〜24枚

またパワーゲート付きウイング車の場合には、パワーゲートの種類によっても特徴が異なります。

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ウイング車の種類 荷台の長さ パワーゲートの積載能力
小型ウイング 約4.3〜約5m 約600kg〜1,000kg
中型ウイング 約6.2m〜約7.2m 約1,000kg〜2,000kg
大型ウイング 約9.6m 約1,000kg〜2,000kg

パワーゲート付きウイング車は、物流・運送業や食品業界、建設・工事現場、イベント・舞台設営などさまざまな業界で活用されています。

ウイング車のサイズ(高さ・寸法・積載量)

ウイング車には、小型・中型・大型の3つのサイズがあります。以下、それぞれ特徴や高さ・寸法・積載量を解説します。

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  小型ウイング車 中型ウイング車 大型ウイング車
車両寸法(全長×全幅×全高) 約6.3m×約2.2m×約3.2m 約8.6m×約2.5m×約3.5m 約12.0m×約2.5m×約3.8m
ウイング全開時の全高 約2.9m 約4.8m 約4.8m
荷台寸法(全長×全幅×全高) 約4.3m×約2.1m×約2.15m 約6.2m×約2.4m×約2.4m 約9.6m×約2.4m×約2.65m

小型ウイング車

小型ウイング車は、積載量が2トンから3トン未満のコンパクトなサイズ感が特徴です。一度に運搬できる量は少ないですが、住宅街や農道など中型・大型のウイング車が通れない道でも運搬できます。

中型ウイング車

中型ウイング車は、中古トラック市場でも流通量が多く、4トントラックをベースにしたものが多いです。

商業施設への運搬や引っ越し作業などさまざまなケースで利用され、制限されるルートも少なく使い勝手が良いサイズだと言えます。

大型ウイング車

大型ウイング車は、積載量10トン程度のトラックをベースとして製造されています。中・長距離の運搬に向いており、一度の大量の荷物を運べるため輸送コストを抑えたい場合におすすめです。

車両サイズが大きいため、制限されるルートが多い点はデメリットだと言えます。

ウイング車の人気車両5選

現在、ウイング車は複数の国内メーカーで製造・販売されています。以下、ウイング車の人気車両を厳選して3つ紹介します。

日野 レンジャー

レンジャー

日野レンジャーの特徴

  • 燃費性能に優れた高効率エンジンを搭載
  • 安定した走行性能と優れた耐久性
  • 安全装備が充実(PCS、LDWSなど)

日野レンジャーは、中型トラック市場で高い人気を誇るモデルで、ウイング車としても安定した評価を得ています。

燃費の良さと耐久性の高さが特徴で、長距離輸送にも対応可能。PCS(衝突被害軽減ブレーキ)やLDWS(車線逸脱警報)など安全機能も充実しており、ドライバーの安心感を高めます。ウイング開閉操作もスムーズで、積み下ろしの効率性も高いです。

いすゞ フォワード

フォワード

いすゞ フォワードの特徴

  • トルクのあるエンジンでパワフルな走行
  • 視界が広く運転しやすいキャビン設計
  • メンテナンス性の高さで人気

いすゞフォワードは、中型トラックの定番ともいえるモデル。ウイング仕様でも、積載性能と操作性に優れています。

パワフルな走行性能と小回りの良さが特徴で、都市部から郊外まで幅広い配送に対応。整備性が高く、長く使える耐久性も魅力です。ウイング操作の安定感も高く、業務の効率化にもつながります。

三菱ふそう ファイター

ファイター

引用:三菱ふそう

三菱ふそう ファイターの特徴

  • 軽快な操作性と安定感あるハンドリング
  • ブルーテックエンジンで低燃費・低排出
  • キャビン内の快適性も高評価

ファイターは、快適な運転と燃費性能を両立した三菱ふそうの主力中型トラックです。ウイング仕様では、スムーズな開閉と荷役のしやすさが特徴。ブルーテックエンジンを搭載しており、環境負荷を軽減しながら力強い走りを実現します。

キャビンも静かで快適なため、長時間の運転にも最適です。見た目も洗練されており、企業イメージの向上にも貢献するでしょう。

日野 プロフィア

プロフィア

引用:日野自動車

日野 プロフィアの特徴

  • 優れた積載性とロングボディに対応する設計
  • 高出力エンジンと燃費性能のバランス
  • 先進の安全装備で長距離輸送も安心

プロフィアは、長距離輸送や大量積載に適した日野自動車の大型ウイング車です。ロングボディにも対応する設計で、大量の荷物を効率よく運べるのが魅力です。高出力ながら燃費性能にも配慮したパワートレインを搭載し、コスト面と環境面の両立を実現しています。

先進の安全装備も充実しており、ドライバーの疲労を軽減。長時間の輸送にも安心して使用できる信頼の1台です。

いすゞ ギガ

ギガ

いすゞ ギガの特徴

  • 過酷な現場に対応する高耐久設計
  • 積載効率を追求した広い荷台スペース
  • 最新の運行管理システムにも対応

ギガは、重積載や長距離輸送を想定して設計された、いすゞのフラッグシップモデルです。ウイング仕様では広い荷台空間を確保しており、荷役の効率化にも貢献します。耐久性に優れたシャシ構造は、悪路や連続運行など過酷な条件下でも安定した走行を実現しています。

また、最新の運行管理システムと連携が可能で、業務の効率化や安全運転支援にもつながります。信頼性と実用性を兼ね備えた1台です。

ウイング車の運転には準中型免許以上が必要

ウイング車を運転する場合は準中型以上の免許が必要です。平成29年3月12日より施行された法改正により、現行の免許区分は以下のようになっています。

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免許区分 車両総重量 最大積載量
大型免許 11トン以上 6.5トン以上
中型免許 11トン未満 6.5トン未満
準中型免許 7.5トン未満 4.5トン未満
普通免許 3.5トン未満 2トン未満

積載量が2トン未満のウイング車は存在しないため、現行の制度であれば準中型以上の免許が必要です。

平成29年3月11日までに普通免許を取得している方は、普通免許で車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満まで運転できます。そのため、小型クラスのウイング車であれば運転可能です。

ウイング車の運転に向けて免許取得を考えている方は、準中型以上の免許を取得するようにしましょう。

ウイング車を購入するなら、GROOWAVEにご相談ください!

ここまで、ウイング車について詳しく解説してきました。ウイング車は「荷物の積み下ろしを効率化したい人」「雨風から荷物を保護したい人」などに、特におすすめのトラックです。

高価なウイング車ですが、GROOWAVEなら高品質なウイング車をお手頃価格で手に入れることができます。

理由は、独自の仕入れルートと直販体制です。「販売代行業者」と違い、私たちGROOWAVEは中間マージンを徹底カットし、コストを抑えています。さらに、プロによる品質管理で、安心の1台を皆さんにお届けしています。

ウイング車の購入を検討されている方は、ぜひ一度GROOWAVEへご相談ください。