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トラックの積載量とは?計算方法や小型・中型・大型の目安を紹介

トラック

トラック選びで必ず確認すべきなのが「積載量」です。積載量とは、法律で定められた“その車両に積める最大の荷物の重さ”のこと。見た目やサイズが似ていても、車種や仕様によって積載量は大きく異なります。

本記事では、積載量の定義や計算方法、小型・中型・大型トラックの積載量の目安、必要な免許の違い、そして積載量をオーバーした際の罰則までをわかりやすく解説。これからトラックを導入・買い替え検討している方は、ぜひ参考にしてください。

著者

この記事の監修者

薮上祐希

中古トラックGROOWAVE 代表取締役

中古トラックオークションでの買い付け “だけ” に10年以上従事していた経験を持つ、トラック仕入れのプロ中のプロ。お客様に喜んでいただける車輛の見極めと、どこよりも安く落札するスキルには、他者の追随を許さない自信があります。プライベートでは、クラシックカーが好き。

トラックの積載量とは?計算方法は?

トラックを安全かつ合法に運用するために欠かせないのが「積載量」の理解です。単に「たくさん積めるトラックを選べばよい」というわけではなく、積載量は法律や構造に基づいて厳密に決まっています。見た目が同じトラックでも、積載できる重量には差があります。

以下、積載量の基本的な定義から、計算方法、さらに軸重や輪荷重といった注意すべき基準について解説します。

トラックの積載量とは?

積載量とは、トラックに安全かつ合法的に積載できる最大の荷物の重さを指します。具体的には、車検証に記載されている「最大積載量」のことを指し、車両の構造や性能、道路交通法・道路運送車両法に基づき定められます。

見た目が大きいトラックでも、実際の積載量が少ないケースもあり、見た目だけで判断するのは危険です。積載量は、運送業務の効率や安全性に直結するため、トラック選びの際に最も重視すべき指標の一つです。

トラックの積載量の計算方法

積載量は、「車両総重量」から「車両重量(=空車時の車体の重さ)」と「乗車定員の体重(1人あたり55kg×定員)」を引いた数値で算出されます。

積載量の計算式:車両総重量 -(車両重量 + 乗員の重さ)= 最大積載量

この数値は車検証に明記されており、変更するには構造変更手続きが必要です。また、タイヤの耐荷重やシャーシの強度など、構造的な条件も影響するため、単純に「軽くして積めばよい」とは限りません。

トラックの軸重と輪荷重の積載量の規定

トラックの積載では、最大積載量だけでなく「軸重」と「輪荷重」の規定も守る必要があります。軸重とは各車軸にかかる荷重、輪荷重は1本のタイヤにかかる荷重を意味し、いずれも道路交通法制限が定められています。

一般道では軸重は原則10tまで、輪荷重は1輪あたり5tまでが上限です。たとえ積載量の範囲内でも、荷物の配置が偏ると後軸や片側の輪荷重が超過し、違反となる場合があります。安全かつ合法に運行するためには、荷重バランスにも配慮した積載が必要です。

トラック積載量の目安【小型・中型・大型】

トラックには、用途や車格に応じて「小型」「中型」「大型」の3つのサイズ区分があり、それぞれに積載量の目安があります。以下、それぞれの積載量の範囲や用途を解説します。見た目が似ていても、積載量が異なることもあるため、選定には注意が必要です。

トラックの区分 最大積載量
小型トラック 約2.0~4.7トン
中型トラック 約2.0~3.7トン
大型トラック 約8.0~15トン
増トントラック 約5.0トン~12トン

小型トラックの積載量

小型トラック

小型トラックは一般的に「2t車」と呼ばれ、最大積載量は約2.0〜4.7トンです。都市部での配送や引っ越し、建築現場への資材搬入など、狭い道でも走行しやすい点が大きなメリットです。

平ボディやアルミバン、冷蔵・冷凍車、ダンプ仕様など多彩なボディタイプが選べ、中小企業や個人事業主にも人気があります。

中型トラックの積載量

中型トラック

中型トラックの代表格は4tトラックで、最大積載量は約2.0〜3.7トンが目安です。配送・運送業を中心に、建設・土木・物流倉庫など幅広い業種で活用されています。

小型トラックより積載量が安定しており、架装の自由度も高いため、ウイング車・クレーン付き・ユニック車など業務特化型の車両も豊富です。車両総重量が11t未満であれば、中型免許で運転可能です。業務用の中核として、多くの企業が採用する標準的なトラックサイズです。

大型トラックの積載量

大型トラック

大型トラックの最大積載量は約8.0〜15トンと圧倒的な積載力を持ちます。長距離輸送や大量運搬を前提とした設計で、主に幹線輸送・倉庫間の大型物流・建設資材の大量輸送などで使用されます。

トレーラー仕様や大型ウイング車、ダンプ・ミキサー車など、用途に特化した重機系ボディが多く見られるのも特徴です。運転には大型免許が必要であり、扱うには高い運転技術と法令知識が求められます。

増トントラックの積載量

増トントラック

増トントラックの最大積載量は約5.0〜12.0トンと、中型と大型の中間に位置する積載力を備えています。積載効率と走行性能のバランスに優れ、主に都市部での輸配送や中距離輸送、建材・機械部品などの運搬に利用されます。

4軸低床仕様など多様なバリエーションがあり、積み降ろしのしやすさや安定性が求められる用途に適しています。中型免許や条件により大型免許が必要な場合もあり、積載量に応じた法令遵守が重要です。

トラックの積載量によって必要な免許も変わる!

トラックを運転する際は、「積載量がどれくらいか」によって必要な免許の種類が変わります。たとえ同じサイズのトラックであっても、最大積載量や車両総重量の数値によっては運転できないこともあるため要注意です。

とくに普通免許と準中型免許の境目は分かりにくく、免許証を取得した日付によっても対応範囲が異なります。以下、各免許区分ごとの積載量と車両総重量の上限を整理し、トラック選びの前に知っておくべきポイントを表でまとめているので確認してみてください。

免許の種類 車両総重量の上限 最大積載量の上限 対応する主なトラック
普通免許(2007年6月1日以前) 8.0t未満 5.0t未満 2t〜一部4tトラック(中型8t限定)
普通免許(2007年6月2日〜2017年3月11日以前) 5.0t未満 3.0t未満 2t〜一部4tトラック(中型8t限定)
普通免許(2017年3月12日以降) 3.5t未満 2.0t未満 軽トラック・ごく一部1t車
準中型免許 7.5t未満 4.5t未満 1.5t〜2t・一部3t車
中型免許 11t未満 6.5t未満 2t〜4t車(主力の中型トラック)
大型免許 制限なし 制限なし 10t以上の大型トラック

トラックの積載量をオーバーするとどうなる?

トラックの積載量をオーバーして運行する「過積載」は、道路交通法に違反する重大な行為です。積載量が車検証記載の「最大積載量」を1kgでも超えると違反となり、運転者・会社双方に厳しい処分が科されます。

違反内容 違反点数 罰則・罰金
過積載(最大積載量の10%未満) 1点 反則金なし(指導対象)
過積載(10%以上〜20%未満) 2点 3万円(普通車)〜4万円(中・大型)
過積載(20%以上〜50%未満) 3点 罰金+違反点数
過積載(50%以上) 6点 重過失として運転停止・免許停止の可能性

上記は、法律上の罰則・行政処分です。安全性の低下だけでなく、企業の信用失墜にもつながるため、必ず適正な積載を守ることが重要です。

荷主・事業者も処分対象になる

過積載は運転者だけでなく、荷主や運送事業者にも行政処分が科される場合があります。たとえば、同様の違反が繰り返された場合は、「事業停止命令」や「輸送許可取り消し」といった重い処分につながることもあります。ドライバー個人の責任にせず、企業全体で重量管理を徹底する必要があります。

安全面・車両への悪影響もある

過積載をすると、ブレーキの利きが悪くなる・タイヤやサスペンションの破損リスクが上がるなど、重大事故を引き起こす危険性が高まります。また、車両自体の寿命が縮まり、整備コストが増大するなど、経済的にも損失につながる可能性があります。

トラックの最大積載量を確認する方法

積載量を超えてしまうリスクを避けるためには、まず「自分の車両が何キロまで積めるのか」を正しく把握しておくことが大切です。

トラックの最大積載量は、見た目や通称では判断できません。必ず法的に定められた方法で確認する必要があります。ここでは、最大積載量を調べる3つの方法と、それぞれの注意点を解説します。

車検証で確認する

もっとも確実で基本的な方法は、車検証(自動車検査証)を確認することです。貨物車の場合、「最大積載量」という項目にkg単位で記載されています。たとえば「3,000kg」と記載されていれば、そのトラックは最大3tまでの荷物を積載できます。

ただし、構造変更や減トン処理が行われている場合は、同じ車種でも積載量が異なることがあるため注意が必要です。

車両の銘板プレートでも確認できる

トラックの運転席ドア付近や車体フレーム部分には、「車両銘板」や「型式プレート」と呼ばれる金属プレートが取り付けられており、ここにも最大積載量や車両総重量が記載されている場合があります。

現場や営業所で手早く確認したい場合には、車検証を取り出さなくてもこのプレートを見ればおおよその情報がつかめます。

中古トラック購入時は必ず実車で確認する

中古トラックの場合、新車時から架装変更・構造変更(増トン・減トン)が行われていることがあり、カタログ値や外見からは積載量がわかりません。とくに減トンされた車両は、見た目が4t車でも2t未満しか積めないケースもあります。

中古車を購入する際は、必ず現物の車検証と銘板の両方をチェックし、記載内容が一致しているかを確認するようにしましょう。

中古トラックの購入はぜひGROOWAVEへご相談ください!

積載量はトラック選びにおいて非常に重要な指標です。車両サイズや見た目だけでは正確な積載量はわからず、免許区分や法令順守の観点からも、目的に合った1台を選ぶためには専門的な知識が求められます。

GROOWAVEでは、2tトラック・4tトラック・10tトラックと幅広いサイズの中古トラックを取り扱っており、車両ごとの積載量や架装仕様、免許対応範囲まで詳しく案内できます。さらに、ご希望に応じた在庫提案や現車確認のサポート、アフターサービス体制も整っています。

「どれを選べばいいかわからない」「積載量と免許の関係が不安」といった方も、ぜひお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。