トラックの平均燃費と計算方法|燃費を向上させるポイントも紹介
トラックの燃費はトラックを選ぶ際に今後の運用を考えても重要なポイントです。とくに事業用で長距離を走るトラックでは、燃費の良し悪しがランニングコストに直結します。
実際の燃費は、カタログ値よりも低くなることが一般的です。日本トラック協会の調査によれば、小型トラックで4.5〜6.5km/L、中型は4.0〜5.0km/L、大型は3.0〜3.5km/Lが目安とされています。
本記事では、トラックの平均燃費の目安や実燃費とカタログ値の違い、燃費を改善するための具体策、さらに燃費の計算方法まで、業務に役立つ情報をわかりやすく解説します。
目次
トラックの平均燃費は?
トラックの平均燃費は、車両サイズや使用状況、運転方法によって大きく変わります。一般的に、小型トラックほど燃費が良く、大型になるほど燃費は悪くなる傾向があります。
ここでは、日本トラック協会の「エコドライブ推進マニュアル」を参考に、サイズ別の平均燃費を見ていきましょう。
トラックの種類 | 平均燃費 |
---|---|
小型トラック | 約4.5〜6.5km/L |
中型トラック | 約4.0〜5.0km/L |
大型トラック | 約3.0〜3.5km/L |
小型トラックの平均燃費
小型トラックの平均燃費は約4.5〜6.5km/Lです。主に2tクラスのトラックが該当し、都市部での配送や短距離輸送に多く使われています。
軽トラックやハイゼットトラックのような小型車種は燃費が良い傾向にありますが、積載量が多くなるとその分燃費は悪化します。
アイドリング時間の長さや発進・停止の頻度も燃費に大きく影響するため、運転方法によっては5km/Lを下回るケースもあります。
中型トラックの平均燃費
中型トラックの平均燃費は約4.0〜5.0km/Lです。主に3t〜4tクラスのトラックが該当し、物流や建築資材の運搬など、あらゆる業種で使われています。
エンジン排気量が大きくなり、積載量も増えるため、小型車に比べて燃費効率はやや劣ります。高速道路中心の走行であれば5.0km/L近くまで伸びることもありますが、市街地中心の運行では4.0km/Lを下回ることもあります。
大型トラックの平均燃費
大型トラックの平均燃費は約3.0〜3.5km/Lです。10tクラス以上の大型車は、長距離幹線輸送や重機運搬、建設資材の輸送などに使われ、常に重い荷物を積載して走行するため、燃費は最も悪くなります。
特に渋滞や登坂が多い地域では、3.0km/Lを下回ることも珍しくありません。近年ではハイブリッドシステムやエアロパーツ装備などによって、燃費効率を改善したモデルも登場しています。
トラックの平均燃費はカタログに記載の平均燃費とは違う?
トラックのカタログ燃費は、メーカーが理想的な条件で測定したものです。実際の運行環境とは大きく異なるため、実燃費はカタログ燃費の6割〜7割程度と考えておきましょう。
カタログ燃費と実燃費が違う理由
トラックのカタログに記載されている燃費と実際の燃費が異なるのは、主に以下4つが理由です。
無積載・平坦路での測定
カタログ燃費は、荷物を積まずに平坦な試験コースやシャシーダイナモメーター上で測定されます。実際の業務では、常に荷物を積載し、坂道・信号・渋滞など変化の多い道路を走行するため、燃費は大きく落ち込みます。
気候や路面状態の違い
気温や湿度、風の強さなども燃費に影響を与えます。冬場は暖気運転やエアコン使用で燃費が悪化し、夏場も冷房やエンジン負荷増によって燃費が下がります。カタログ燃費にはこうした季節変動が考慮されていません。
運転スタイルの差
急発進・急加速・長時間のアイドリングなど、実際の運転者による走行スタイルが燃費に与える影響は大きく、エコドライブを意識しなければ燃費はさらに低下します。メーカーの燃費測定では一貫した運転操作が行われるため、現場との乖離があります。
経年劣化による性能低下
エンジンやトランスミッション、タイヤ、サスペンションといった機構部品は、走行距離の増加とともに摩耗・劣化していきます。新車時に比べ、10万km以上走行した車両では明らかに燃費性能が落ちているケースもあります。
トラックは走行距離が増えるにつれ燃費が悪くなる
実際のトラック運用では、積載物の重さや道路状況、気温、信号の多さ、渋滞などによって燃費が大きく左右されます。
また、使用年数の経過とともに、エンジンやタイヤ、足回りの劣化によって燃費性能は徐々に低下していきます。このため、実燃費はカタログ値の6〜7割程度と見ておくのが現実的だとされています。
とくに業務用の中古トラックの場合は、車両の状態によって実燃費に大きなばらつきが出るため、「実燃費ベースでの車両選定」が重要です。
トラックの平均燃費を向上させる方法
トラックの燃費は運転技術や日々のメンテナンス次第で大きく改善することができます。とくに業務用トラックでは、1台あたりの走行距離が長いため、少しの改善が年間で大きな燃料コスト削減につながります。ここでは、すぐに実践できる燃費向上の具体的なポイントを紹介します。
アイドリングストップを徹底する
燃費改善にもっとも効果的なのが「不要なアイドリングの削減」です。エンジンをかけたままの停車は、1時間あたり1〜2Lの燃料を消費するとも言われており、待機時間の多い配送業では大きな差が出ます。
停車時や荷降ろし中は、意識してエンジンを止めるだけでも燃費は確実に改善します。オートアイドリングストップ機能付きの車両であれば積極的に活用しましょう。
積載量と積み方を見直す
最大積載量に近い状態で走行するほど燃費は悪化します。とくに偏った積載や不必要な積載物は、走行抵抗や車両バランスを乱し、無駄な燃料消費につながります。
また、不要な工具や資材などを常に積んだままにしておくのも避けましょう。適正な積載管理と、重量配分を考慮した積み方を意識することで、燃費だけでなく走行安全性の向上にもつながります。
エコドライブを意識した運転をする
燃費に影響を与える最大の要素は「運転方法」です。急発進・急加速・急ブレーキを避け、一定速度を保った滑らかな運転を心がけることで、燃料の無駄を抑えられます。
また、早めのシフトアップやエンジン回転数を抑えた運転も燃費向上に効果的です。日常的に「エコドライブ」を意識するだけで、平均燃費は確実に改善します。
トラックの平均燃費を計算する方法は?
燃費の改善やコスト管理のためには、日々の実燃費を正確に把握することが重要です。トラックの燃費は「1Lの燃料で何km走れるか(km/L)」で表され、手元にあるデータを使って簡単に計算できます。以下では、具体的な計算手順と注意点を解説します。
燃費の基本計算式
トラックの燃費(km/L)は、以下の式で計算できます。
燃費(km/L)= 走行距離 ÷ 給油量
たとえば、満タン給油後に500km走行し、その後50L給油した場合、燃費は「500km ÷ 50L = 10km/L」となります。この計算を継続して記録することで、運転方法や積載状態の影響も可視化できます。
満タン法での計測が確実
もっとも簡単かつ精度の高い方法が「満タン法」です。毎回、給油を満タンにし、給油時の走行距離と給油量を記録するだけで、燃費が算出できます。
連続的に記録を取ることで、月間・年間の平均燃費も算出可能となり、メンテナンスや車両選定の指標として活用できます。
実燃費を把握する際の注意点
実燃費の数値には、以下のような要因でバラつきが出ます。そのため、1回ごとの燃費ではなく、複数回の平均値で判断することが重要です。
- 給油時に満タン量に差がある(自動ストップの個体差)
- 渋滞や待機によるアイドリング時間の増減
- 冷暖房の使用状況や気温差
- 積載量やタイヤ空気圧の変化
中古トラックの購入はぜひGROOWAVEへご相談ください!
トラックの燃費は、日々の運用コストに直結する重要な指標です。実燃費は車両のサイズや状態、運転スタイルによって大きく異なります。そのため、中古トラックを選ぶ際には、燃費性能や過去の整備状況を含めて丁寧にチェックすることが欠かせません。
GROOWAVEでは、小型から大型まで、さまざまなサイズ・仕様の中古トラックを取り扱っています。スタッフが一台一台の状態を把握した上で、燃費の目安や使用用途に合った車両のご提案が可能です。燃費が気になる方、効率的な運用を目指したい方も、ぜひお気軽にご相談ください。