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クレーン車とは?種類や免許、サイズなど徹底解説!

トラック
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この記事の監修者

薮上祐希

中古トラックGROOWAVE 代表取締役

中古トラックオークションでの買い付け “だけ” に10年以上従事していた経験を持つ、トラック仕入れのプロ中のプロ。お客様に喜んでいただける車輛の見極めと、どこよりも安く落札するスキルには、他者の追随を許さない自信があります。プライベートでは、クラシックカーが好き。

クレーン車は、重量物の持ち上げや運搬に使用される車両です。一口にクレーン車といっても、さまざまな種類があり、それぞれサイズや必要な免許・資格が異なります。

本記事では、クレーン車とは何か、種類や免許・資格、クレーン車のおすすめメーカーまで幅広く解説しています。これからクレーン車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

クレーン車とは?

クレーン車とは、人の力では持ち上げることができない大きな荷物を吊り上げ、水平に運搬できる車のことを指します。

「クレーン車」と聞くと、荷物を吊り上げる車をイメージしますが、正しい定義は、「荷物を吊り上げる」「水平に運搬する」の2つが揃って初めてクレーン車と呼びます。

クレーン車は、ビルやマンションの建設現場や土木工事の現場で使われることがほとんどです。一口にクレーン車と言っても、「トラッククレーン」「ラフテレーンクレーン」「オールテレーンクレーン」などさまざまな種類があります。

レッカー車・ユニック車との違い

クレーン車 クレーン機能を備え、重量物や建設資材の吊り上げと移動を行うトラック
レッカー車 ウインチやクレーンを使用して、故障車や事故車の牽引や移動を行うトラック
ユニック車 小型クレーンが荷台に搭載され、荷物の積み下ろしと運搬を行うトラック

レッカー車とは、事故や故障などで自力で走行できなくなった車両の車輪を吊り上げて牽引するための装置を持つ車両のことです。

レッカー車とクレーン車は共に特殊車両に分類されますが、レッカー車は「車を移動させるための車両」であるのに対して、クレーン車は「重い荷物を吊り上げるための車両」という点が大きな違いです。

ユニック車とは一般的に車両一体型のクレーン付きトラックのことを指します。ユニック車の「ユニック」は、古河ユニック株式会社の商標登録です。

ユニック車は「クレーン付きのトラック」で、荷物を積み下ろして運搬する車両ですが、クレーン車は「クレーン作業専用の車両」で、重量物を吊り上げて移動させる車両です。

また、ユニック車は一般道路を走行できますが、クレーン車の一部は一般道路を走行するために別途トレーラーなどが必要になることもあります。

クレーン車の種類

クレーン車には大きく分けて5つの種類があります。ここではそれぞれの特徴を詳しく解説します。

トラッククレーン

トラッククレーンの特徴

  • 自走して他の場所に移動できる
  • 「道路走行用」「クレーン操作専用」と2つの運転席がある
  • 機動力と走行性に優れ、さまざまなシーンで使われている

トラッククレーンは、自走して他の場所に移動させることができるクレーン車です。

運転席が2つある点が大きな特徴です。1つは道路走行用、もう1つはクレーン操作専用の運転席として使われます。道路走行時と作業時では異なる操作が求められるため、トラッククレーンには2つの運転席が用意されています。

トラッククレーンは、優れた機動力と走行性能を持つ車両です。工事現場や建設現場など幅広いシーンで活用され、高所への資材搬入・搬出や柱の組み立て、重量物の運搬などに使われています。

汎用性が高いトラッククレーンは、小型から大型までさまざまなサイズで展開されています。

レッカー型トラッククレーン

レッカー型トラッククレーンの特徴

  • 故障車や事故車の運搬に特化した車両
  • 専用の装置で車両を持ち上げたり牽引したりすることができる

レッカー型トラッククレーンは、故障車や事故車の運搬に特化しているクレーン車です。「レッカー車」とも呼ばれています。車両を持ち上げたり、牽引したりする装置が搭載されている点が特徴です。

レッカー型トラッククレーンと他のクレーン車では、用途において大きな違いがあります。他のクレーン車は、主に荷物や資材の運搬を行うことが多いですが、レッカー型トラッククレーンは故障車や事故車の回収や運搬を行います。

一般的に聞き馴染みがある「レッカー車」ですが、広義ではクレーン車の一種とされています。

ラフテレーンクレーン

ラフテレーンクレーンの特徴

  • 大型タイヤを装備した前輪駆動により未整備の場所でも安定して走行できる
  • 4種類の操向方式により狭い場所での機動性に優れている
  • 走行とクレーン操作を1つの運転席で行える

ラフテレーンクレーンは、整備されていない場所や狭い場所での走行性に優れているクレーン車です。

ラフテレーンクレーンは、大型タイヤを装備した前輪駆動式です。整備されていない場所や比較的軟弱な地盤であっても、安定した走行ができます。また4種類の操向方式により、狭い場所での機動性にも優れています。

またラフテレーンクレーンには、走行とクレーン操作を1つの運転席で行えるという特徴もあります。

オールテレーンクレーン

オールテレーンクレーンの特徴

  • 優れた吊り上げ能力と高い機動性を兼ね備えている
  • 狭い場所でも大きな荷物を吊り上げることができる
  • 全輪駆動と全輪ステアリングによりさまざまな地形で走行できる

オールテレーンクレーンは、優れた吊り上げ能力と高い機動性を兼ね備えたクレーン車です。クレーン能力が求められる狭い現場でも、大きな荷物を吊り上げることができます。

オールテレーンクレーンは、全輪駆動と全輪ステアリングを採用。これにより、舗装されている道路から地盤が不安定な場所まで、幅広い地形で走行できます。

クローラークレーン

クローラークレーンの特徴

  • 設置面積が広いため、安定性の高い走行ができる
  • 通常の車輪では走行が難しい不整地での作業に向いている
  • 走行距離が遅く、公道を走ることができない

クローラークレーンは、走行部分が「クローラー」「駆動輪・遊動輪」「上部・下部ローラー」から構成されている台車を備えたクレーン車です。

左右のクローラーが広い設置面積を持つことにより、地面への圧力が分散され、安定性の高い走行が可能になっています。通常の車輪では走行できない不整地でも自在に走行するために開発されました。

ネガティブポイントは、走行速度が遅く、公道を走ることができない点です。現場間の移動はトレーラーなどで運搬する必要があります。

クレーン車のサイズ

クレーン車のサイズは用途や種類によって異なります。以下、代表的なクレーン車のサイズをピックアップして解説します。

クレーン車のサイズは車両の最大積載量や用途、作業環境などさまざまな条件によって異なります。具体的な仕様を確認する場合は、メーカーやレンタル業者のカタログをチェックしましょう。

トラッククレーン

  全長 全幅
小型クラス(2トン) 約4.8m〜約7m 約1.7m〜約2.2m
中型クラス(10トン) 約7m〜約10m 約2.2m〜約2.5m
大型クラス(25トン) 約10〜12m 約2.5m

ラフテレーンクレーン

  全長 全幅
小型クラス(12トン) 7m〜9m 約2.4m
中型クラス(25トン) 約10m 約2.6m
大型クラス(50トン) 約12m 3.0m以上

オールテレーンクレーン

  全長 全幅
中型クラス(50トン) 約12m 2.8m〜3.0m
大型クラス(100トン) 約15m 3.0m以上

クローラクレーン

  全長 全幅
小型クラス(50トン) 約10m 3.0m以上
大型クラス(300トン以上) 20m以上 5.0m以上

クレーン車のメーカー4選

ここからはクレーン車の人気メーカーを4つ紹介します。それぞれのサイズや特徴を比較してみてください。

コベルコ建機

コベルコ建機

コベルコ建機の特徴

  • ラフテレーンクレーン初のラジコンシステムをオプションで追加できる
  • 作業効率化と安全なセッティングサポートを実現
  • 大型ディスプレイで作業効率と操作性を向上

コベルコ建機のリンクス130 RK130M-2は、作業革新を巻き起こしたラフテレーンクレーンです。

ラフテレーンクレーン初のラジコンシステムにより、フック交換など作業効率向上と安全なセッティングをサポートしてくれます。

大型マルチファンクションディスプレイにクレーンの作業情報や、各種操作設定の機能を集約し、作業効率と快適性を高めました。さらに感圧式タッチパネルの採用により、手袋をした状態でも操作できます。

種類 ラフテレーンクレーン
型式 リンクス130 RK130M-2
最大定格総重量 4.9t×5.0m
ブームの長さ 5.5m〜24.0m

加藤製作所

加藤製作所

加藤製作所の特徴

  • 実作業で活用効果が認められたNETIS-VI技術
  • 選べる2つの安全機能
  • 広く開放感のあるキャブ

加藤製作所のラフティクレーンSR-250RfⅡは、省力化・省スペース化・安全性向上を実現したクレーン車です。

周囲360度の安全を見守る「サラウンドビュー」「人検知アシスト」を搭載した「KATO SAFETY VIEW SYSTEM」は、クレーン車の安全性を高める機能です。

広くて開放感のあるキャブは、運転席からの視界を広げてくれます。ボタン式シフト操作を採用し、操作性も向上しています。

種類 ラフテレーンクレーン
型式 SR-250Rf II
車両寸法(全長×全幅×全高)cm 11,470mm×2,620mm×3,440mm
車両総重量 25,575kg

古河ユニック

古河ユニック

古河ユニックの特徴

  • 安全性と操作性を高い次元で実現
  • 複雑な操作をストレスなく行える運転性
  • 安心の3年保証付き

古河ユニックのG-FORCEシリーズは、安全性と操作性のハイレベルな両立を実現。パワフルかつ効率の良い走行性と複雑な操作をストレスなく簡単に行える運転性を持つシリーズです。

G-FORCEシリーズには、安心の3年保証が付いています。労働災害0を目指し、過負荷防止装置を標準搭載。クレーン強度と安定度で自動停止するML停止型は、安全作業を強力にサポートしてくれます。

小型から大型トラックに架装できるため、さまざまなシーンで利用しやすい製品だと言えます。

種類 ユニッククレーン
型式 URG370AWシリーズ
吊り上げ荷重 2.93トン
アウトリガ最大張出幅 4.7m

タダノ

タダノ

タダノの特徴

  • 国内トップクラスのシェアと信頼性
  • 多様なラインナップで現場ニーズに対応
  • 操作性・安全性を追求した最新技術を搭載

タダノは、トラック搭載型クレーンにおいて国内シェアNo.1を誇る信頼性の高いメーカーです。建設・物流現場など多様な用途に対応するラインナップを揃えており、小型から大型まで幅広く対応しています。

直感的に操作できるコントロールシステムや、過積載・横転防止などの安全技術も搭載。初心者からベテランまで安心して使えます。操作性と耐久性のバランスが良く、長期使用にも適している点も魅力です。

種類 ラフテレーンクレーン
型式 GR-250N‑5
車両寸法(長×幅×高) 11,530 mm × 2,620 mm × 3,475 mm
車両総重量 25,495 kg
最大吊り上げ荷重 25 t(9.35 mブーム時)
ブーム長さ 9.35 m〜30.5 m
最大揚程 31.3 m(ブーム)/44.2 m(ジブ)

クレーン車の運転免許・資格

クレーン車を運転するためにはどのような免許や資格が必要なのでしょうか。ここからは、クレーン車の運転に必要な免許や資格について解説します。

クレーンの運転に必要な免許・資格

一般道路でクレーン車を運転するためには、クレーン車の土台部分に対応している自動車運転免許が必要です。運転するクレーン車の種類やサイズによって必要な免許は異なります。

道路交通法では、クレーン車をはじめとする自動車の運転に必要な免許区分は以下の通りです。

免許 車両総重量 最大積載量 乗車定員
大型免許 11トン以上 6.5トン以上 30人以上
中型免許 7.5トン以上11トン未満 4.5トン以上6.5トン未満 11人〜30人未満
準中型免許 3.5トン以上7.5トン未満 2トン以上4.5トン未満 11人未満
普通免許 3.5トン未満 2トン未満 11人未満

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールしてご覧ください。

クレーン車の中でもラフタークレーンを公道で運転するためには、大型特殊自動車免許が必要です。

一般的にトラックを運転するためには、準中型以上の免許が必要となるケースが多いです。

移動式クレーンの運転に必要な免許・資格

吊り上げ荷重5トン以上のクレーン車の場合、「移動式クレーン運転士免許」が必要です。

移動式クレーン運転士免許は、労働安全衛生法に定められている国家資格です。クレーン車を安全かつ適切に運転するために必要な資格となっています。

教習受講費用 13万円〜16万円
試験内容・時間 学科試験(2時間30分)
・移動式クレーンに関する知識
・原動機及び電気に関する知識
・関連法令に関する知識
・移動式クレーンを運転するために必要な力学に関する知識

実技試験(午前・午後に分けて受験票に記載)
・移動式クレーンの運転
・移動式クレーンの運転のための合図
受験資格 18歳以上
申し込み先 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
安全衛生技術センター など

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玉掛け業務に必要な免許・資格

玉掛け業務に関する資格には、玉掛け技術講習があります。玉掛け技術講習は、クレーン車でのクレーン作業時に、荷物を吊り上げるために必要な資格です。

玉掛け技術講習を修了すれば、吊り上げ荷重に関係なく、クレーン車におけるすべての玉掛け業務を行うことができます。

講習受講費用 4万円前後
試験内容・時間 学科講習(18時間)
・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識
・クレーン等の玉掛けの方法
・クレーン、移動式クレーン、デリック及び揚貨装置に関する知識
・関連法令に関する知識

実技講習(12時間)
・クレーン等の玉掛け
・クレーン等の運転のために必要な合図
受験資格 18歳以上
申し込み先 都道府県労働局長登録教習機関

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トラッククレーン車を購入するならGROOWAVEにご相談ください!

本記事では、クレーン車とは何か、クレーン車の種類やサイズ、人気のメーカーやクレーン車の操作に必要な免許や資格まで幅広く解説しました。

一口にクレーン車といってもさまざまな種類があります。その中でも、トラッククレーンは汎用性が高く、さまざまな現場で活躍してくれるクレーン車です。

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