5tトラックとは?サイズや免許、おすすめメーカー4選も紹介
5tトラックは、2tや3tクラスでは積載量が足りない場面で活躍する中型トラックです。配送業や建設現場、資材の運搬まで幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。中でも、クレーン付きやダンプ仕様など、特殊装備を備えた5tトラックの需要も高まっています。
この記事では、「5tトラックとは?」という基本的な定義から、寸法や積載量といったスペック、運転に必要な免許の種類、さらにおすすめ車種や中古で選ぶ際のポイントまでをわかりやすく解説します。5tトラックを初めて導入する方や買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
5tトラックとは?
5tトラックは、「最大積載量5トンまで」「車両総重量約7トン〜11トン」の車両を指すことが一般的です。サイズや架装によって分類はやや異なりますが、一般的には中型トラックのカテゴリに含まれます。
ボディ形状は平ボディ、クレーン付き、アルミバン、ウイング車など多彩で、業種ごとに最適な仕様を選べる点が特徴です。
5tトラックのサイズ・寸法
全長 | 約8.5m |
全幅 | 約2.26m |
全高 | 約2.65m |
荷台内寸 | 全長:約6.2m 全幅:約2.18m あおりの高さ:約0.40m |
最大積載量 | 約3トン〜5トン |
車両総重量 | 約7トン〜11トン |
5tトラックの外寸は、全長約8.5m、全幅約2.26m、全高約2.65mが一般的な範囲です。荷台内寸については、長さ約6.2m、幅約2.18m、あおりの高さ約0.4m程度が目安となります。
ボディサイズや荷室寸法は、架装タイプ(平ボディ・クレーン付き・ウイング車など)によっても異なるため、用途に応じて最適な仕様を選ぶことが大切です。都市部での運用を想定する場合は、全長や全幅に特に注意が必要です。
5tトラックの活躍シーン
5tトラックは、建築資材の搬入や機械の運搬、イベント機材の輸送、さらには産業廃棄物の収集運搬など、多様な現場で使われています。クレーン付きやパワーゲート付き車両を選べば、重機や重量物の積み下ろしも効率化できます。
5tトラックの運転に必要な免許
5tトラックを運転するには「中型免許」が基本的に必要です。普通免許や準中型免許では対応できないケースが多く、特に中古車を検討する際には注意が必要です。
以下、中型免許の必要性や取得条件、取得までの流れ、費用などを詳しく解説します。
5tトラックの運転に中型免許が必要な理由
5tトラックの多くは、「車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満」の中型トラックに分類されます。これは、道路交通法で定められている条件であり、普通免許や準中型免許ではカバーできません。
特に2017年以降に普通免許を取得した方は運転可能な車両範囲が狭いため、要注意です。
免許の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | 運転可能な5tトラック |
---|---|---|---|
普通免許(2017年以降) | 〜3.5t | 〜2.0t | ✕(運転不可) |
普通免許(旧制度) | 〜5.0t | 〜3.0t | ✕(一部軽量モデルのみ可) |
準中型免許 | 〜7.5t | 〜4.5t | △(一部車種で可能) |
中型免許 | 〜11t | 〜6.5t | ◎(ほとんどの車種で可能) |
5tトラックの運転に必要な中型免許の取得方法と費用感
中型免許は、教習所(指定自動車教習所)での通学が一般的です。普通免許保有者が中型免許を取得する場合、教習時間は約15~20時間程度で、費用はおおよそ15万~25万円前後が目安です。
保有免許の種類 | 教習時間(目安) | 教習費用(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
普通免許のみ | 約15〜20時間 | 約20〜25万円 | 最も一般的。条件により時間増加 |
準中型免許あり | 約10〜15時間 | 約15〜20万円 | スムーズに取得しやすい |
中型免許は、業務用トラックの運転だけでなく、将来的に大型車へのステップアップにもつながる資格です。特に運送・建設・イベント業などでは即戦力として重宝され、就職や転職にも有利です。
5tトラックの中古購入を検討している方にとっても、中型免許は事前取得しておくと選べる車種の幅が一気に広がります。
5tトラックの特徴
5tトラックは、中型トラックの中でも特に「積載力と機動力のバランス」に優れた車種です。配送・建設・イベント業など多くの業種で利用されており、用途の幅広さから中古市場でも常に一定のニーズがあります。
以下、5tトラックの特徴を3つ紹介します。
高い積載力と安定した走行性能
5tトラックは、最大積載量約3~5トンという積載力を備えており、小型トラックよりも重い荷物にも対応可能な設計になっています。資材や機材など重量物を一度に運べるため、運搬効率を大きく高めることができます。
また、ホイールベースやタイヤサイズもしっかりしているため、高速道路や長距離走行時にも安定性が高く、揺れやふらつきを抑えた運転が可能です。
多彩なボディタイプと架装オプション
5tトラックは、平ボディ・アルミバン・ウイング車・冷凍車・ダンプ・クレーン付きなど、多彩なボディバリエーションが揃っているのが特徴です。
建設業ではユニック(クレーン)付きの5tトラック、引っ越しや配送業ではウイングやアルミバン仕様の5tトラックが人気です。中古市場でもニーズに合わせた架装済み車両が豊富に流通しており、導入しやすいのも利点です。
都市部から地方まで対応できるサイズ感
全長約8.5m・全幅約2.26mというサイズの5tトラックは、大型車ほど場所を選ばず、都市部でも運用しやすい中型トラックとして人気です。
4tトラックよりも荷物を積める一方で、狭い現場や住宅街への搬入にも対応できるサイズ感が魅力。大型免許が不要で中型免許で運転できることも、都市部でも活用されている大きな理由です。
5tトラックのおすすめメーカ・車種4選
ここからは、中古市場でもたくさん流通している5tトラックのおすすめメーカーと車種を4つ紹介します。5tトラックの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
日野 レンジャー
出典:日野自動車
日野 レンジャーの特徴
- 中型トラックの定番として高評価
- 積載量・走行性能ともに優秀
- ドライバー視点の快適設計も充実
日野 レンジャーは、5tクラスを含む中型トラックとして、建設・運送・物流など幅広い業種で活躍するモデルです。積載量は5t前後の仕様が多数存在し、ウイング車やクレーン付き、冷凍車など用途に応じた架装にも対応できます。
エンジン性能が高く、登坂・長距離運転でも安定感があります。また、運転席の視界性・静音性・疲労軽減を考慮した快適なキャビン設計がなされており、ドライバーからの評価も高い1台です。
いすゞ フォワード
出典:いすゞ自動車
いすゞ フォワードの特徴
- パワフルなエンジンで積載効率◎
- 架装自由度が高く多用途に対応
- 整備性・部品供給力も抜群
いすゞ フォワードは、エルフよりワンランク上の中型モデルとして、5t〜6.5t前後の積載仕様が豊富に展開されています。パワフルで燃費にも優れたディーゼルエンジンを搭載し、長距離輸送や重量物運搬にも適応可能です。
ウイング・アルミバン・クレーン付き・ダンプなど架装の自由度も高く、業種を問わず高い汎用性があります。整備性が良く、全国で部品調達がしやすいため、長期使用を見据えた導入にもおすすめの車種です。
三菱ふそう ファイター
出典:三菱ふそう
三菱ふそう ファイターの特徴
- 高出力エンジンで力強い走行性能
- 高剛性フレームによる積載安定性
- 冷凍車やウイング車の実績も豊富
三菱ふそう ファイターは、中型〜大型の中間に位置する本格派トラックで、5t積載クラスの仕様も豊富に揃っています。冷凍・冷蔵ウイング、クレーン付き、ダンプなど、多彩なボディ架装との相性が良く、特に食品輸送や資材運搬において強みを発揮します。
力強い加速と安定したブレーキ性能に加え、積載時のふらつきを抑える高剛性シャーシも高評価。運転席の視認性や安全装備も充実しており、長時間運転が多い現場でも安心して活用できる1台です。
UDトラックス コンドル
出典:UDトラックス
UDトラックス コンドルの特徴
- 日産ディーゼルの技術を継承した信頼性
- 直進安定性と静粛性に優れた設計
- 長距離輸送向けの快適キャビン装備
コンドルは、UDトラックス(旧・日産ディーゼル)が製造する中型トラックで、5t積載仕様のモデルも多く存在します。頑丈でトルクのあるディーゼルエンジンは、重積載時でも力強い加速を実現します。
直進安定性に優れ、ブレーキ制御やハンドリング性能も安定。長距離輸送や幹線道路での走行に向いています。
また、キャビンには遮音材や快適装備が充実しており、運転中の疲労軽減にも配慮。他メーカーに比べ中古車流通量はやや少なめですが、根強いファンの多い実力派モデルです。
5tトラックの購入はGROOWAVEまでご相談ください!
5tトラックは、積載力と運用性のバランスに優れ、多くの業種で活躍する中型トラックです。しかし、車種や架装の種類、免許の条件など、選定には専門的な知識が求められる場面も少なくありません。
GROOWAVEでは、5tトラックに強いプロスタッフが在籍しており、ニーズに合った中古車のご提案が可能です。パワーゲート付きやクレーン付き、冷凍・ウイングなど、豊富な車両を取り扱っております。もちろん、免許条件や用途に応じたアドバイスも無料で対応いたします。
「どのトラックを選べばいいか分からない」「5t限定免許で運転できる車両はある?」といったお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。