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トラックコラム
トレーラーは、大量の貨物や重量物を効率的に運ぶために使われる大型輸送車両です。トラックと異なり、牽引される車両(被牽引車)と運転席を持つ牽引車(トラクター)が分離しているのが特徴です。
港湾・建設・物流業界など幅広い現場で活躍しており、種類や構造によって積載能力や用途が異なります。
本記事では、トレーラーの基本構造、トラックとの違い、種類、免許区分、主要メーカーなどをわかりやすく解説します。

トレーラーは、エンジンを持たず、トラクターと呼ばれる牽引車に連結して走行する貨物車です。大量輸送を目的に設計されており、重量物や長尺物の運搬に最適です。以下、トレーラーの構造や仕組み、用途を詳しく解説します。
トレーラーは「トラクター(牽引車)」と「トレーラー(被牽引車)」の2つの車両から構成されます。
エンジンと運転席を持つトラクター側のカプラーに、トレーラー側のキングピンをはめ込む(連結する)ことで一体となり、走行できる仕組みになっています。
荷台部分は貨物の種類に応じて形状が変わり、コンテナ型・タンク型・平ボディ型などがあります。
トレーラーは物流の主役として、港湾でのコンテナ輸送や建設現場での資材運搬に多く使用されます。鉄鋼・自動車・燃料など重量物を大量に輸送するのに適しており、効率的な長距離輸送が可能です。また、1回の輸送で多くの荷物を運べるため、コスト削減にもつながります。
トレーラーは1900年代初頭に欧米で発展し、日本では高度経済成長期に普及しました。現在は物流効率化の観点から需要が拡大し、大型輸送の主流となっています。

トレーラーとトラックはどちらも貨物を運ぶ車両ですが、構造や運用方法に大きな違いがあります。ここでは、両者の違いを比較して整理します。
トラックはエンジン・運転席・荷台が一体化しています。一方、トレーラーはトラクターと荷台が分離しており、必要に応じて切り離して使うことが可能です。このため、積み替えや荷下ろしの効率が高く、運用の柔軟性に優れています。
トラックは車両1台ごとに維持管理費がかかりますが、トレーラーは1台のトラクターで複数のトレーラーを運用できるため、コストを抑えやすいのが利点です。積載量が多い分、燃費は劣る場合がありますが、輸送効率で補われます。
トラックは中距離や小口輸送に向いているのに対して、トレーラーは長距離・重量物輸送に適しています。都市部配送や工場間輸送など、目的に応じて使い分けられます。
トレーラーの魅力は「積載効率」「柔軟な運用」「高い安定性」にあります。以下では、その代表的な特徴を解説します。
トレーラーはトラックに比べて積載量が圧倒的に多く、1回の輸送で大量の荷物を運べます。特にコンテナトレーラーでは、20フィートや40フィートの国際規格コンテナを積載でき、海上輸送との連携にも適しています。
トレーラーは荷台を切り離して別のトラクターに付け替えることができるため、積み替え時間を短縮できます。これにより、港湾や倉庫での作業効率が向上し、輸送コスト削減にもつながります。
多軸構造により、重量物輸送でも高い安定性を保ちます。大型車両専用ブレーキシステムやサスペンションの進化により、安全性も年々向上しています。
トレーラーには、運搬する荷物の種類や形状によって多様なタイプがあります。代表的な3種類を紹介します。

港湾や物流センターで使用される一般的なタイプです。国際規格のコンテナを積載でき、海上輸送との連携が容易です。貨物の積み替えが少なく、輸送効率が高いのが特徴です。

木材、鉄骨、建設資材などの長尺物・重量物を運ぶためのタイプです。荷台がフラットな構造で、クレーンなどを使って積み下ろしを行います。固定具の使い方次第で多様な貨物に対応できます。

液体やガスを運搬するために設計された円筒状の荷台を持つタイプです。ガソリン、LPガス、ミルクなど、輸送物に応じて構造や材質が異なります。気密性と安全性が重視される車種です。

ウイング型トレーラーは、荷台側面のパネルが翼のように左右へ開く構造を持つタイプです。フォークリフトを使った積み下ろし作業がスムーズに行えるため、作業効率が高く、多くの物流現場で採用されています。雨風を防ぎつつ、両側から同時に作業できるのも大きな利点メリット。
主に食品・雑貨・工業製品などの一般貨物輸送で使われており、荷扱いのスピード化と人件費削減にも貢献します。荷物の保護性能も高く、屋外保管時も安心して使用できる汎用性の高いタイプです。

幌型トレーラーは、荷台全体を布製またはビニール製のカバー(幌)で覆うタイプです。軽量で取り外しも簡単なため、燃費効率に優れ、コストを抑えた運用が可能です。防水性・防塵性が高く、精密機器や紙製品など湿気に弱い貨物の輸送にも向いています。
また、開閉の自由度が高いため、クレーンや人力での積み込みにも柔軟に対応可能。固定構造を持たない分、荷台サイズを調整しやすいことも特徴で、長距離輸送や多品種少量輸送など幅広いシーンで利用されています。

ダンプ型トレーラーは、荷台を油圧シリンダーで傾けて積載物を一気に下ろすことができるタイプです。
主に砂利・砕石・土砂・アスファルトなど、建設現場で使用される重量物を運搬します。
荷下ろし作業を機械化できるため、人力作業を大幅に削減でき、作業時間の短縮や安全性の向上に役立ちます。
また、荷台の角度や昇降スピードを調整できるモデルもあり、運搬先の環境に応じた柔軟な対応が可能です。耐久性に優れた強化ボディ構造が採用されており、過酷な現場環境にも適しています。
トレーラーを牽引して走るためには、通常の大型免許に加えて「けん引免許」が必要です。ここでは免許の種類と取得条件を解説します。
けん引免許は、トレーラーなど被牽引車を引っ張って運転するために必要な免許です。車両総重量が750kgを超える被牽引車を運転する際に必須です。教習所で実技・学科を受け、公安委員会の試験に合格することで取得できます。
けん引免許は、車両総重量が750kgを超える被牽引車を運転する際に必要です。牽引する車両(トラクター)側の免許種別によって牽引できるトレーラーの重量が異なり、大型トレーラーを牽引する場合は「大型免許+けん引免許」が必要です。
教習時間は通常12〜15時間程度で、技能試験ではバック走行や連結操作の精度が求められます。取得難易度はやや高めですが、物流業界では需要の高い資格です。
トレーラーは安全性・耐久性・積載効率が求められるため、信頼できるメーカー選びが重要です。
ここでは、日本国内で高い評価を得ている主要メーカー3社を紹介します。いずれも物流・建設・港湾業界など多様な現場で実績を持ち、品質とアフターサポートの両面で定評があります。

特徴
・国内トップシェアを誇る総合トレーラーメーカー
・軽量アルミボディと高剛性フレームを採用
・ウイング車・平ボディ・コンテナなど豊富な製品ライン
愛知県豊川市に本社を置く日本トレクスは、国内トレーラー市場で圧倒的なシェアを持つメーカーです。
長年にわたる製造技術の蓄積により、軽量かつ耐久性に優れた構造を実現。特に「アルミ製ウイングトレーラー」や「コンテナトレーラー」は燃費性能・積載効率のバランスが良く、多くの運送会社に採用されています。
製品開発のスピードも速く、環境負荷の少ない素材や省エネ設計にも積極的に取り組んでいます。アフターサービス体制も整備されており、全国で安定したメンテナンスが受けられる点も安心です。

特徴
・重量物輸送用トレーラーに強み
・頑丈なシャーシ構造と安定した走行性能
・多軸モデルや特装車の開発にも対応
神奈川県横浜市に拠点を置く東邦車輛は、重量物輸送向けトレーラーの分野で知られるメーカーです。鉄鋼・建設資材・大型機械など、過酷な使用環境に耐える堅牢なシャーシ設計を採用。積載安定性に優れ、長距離走行でも荷崩れしにくい構造が評価されています。
また、特殊仕様のオーダーメイドにも対応しており、用途に合わせた特装トレーラーの製作実績も豊富です。高い技術力と安全基準を両立させた設計で、建設・インフラ業界の信頼を集めています。

特徴
・日通グループの物流ノウハウを活用
・国際輸送向けトレーラーの開発実績が豊富
・メンテナンス・リース対応などサポート体制が充実
日通商事は、日本通運グループの総合力を活かした物流機器メーカーで、実用性と信頼性の高いトレーラーを数多く展開しています。国際輸送やコンテナ輸送に最適化されたモデルが多く、港湾・空港・倉庫など大規模物流拠点で幅広く採用されています。
特に、海外メーカーとの共同開発モデルでは、最新の安全基準と省エネ設計を取り入れており、環境性能にも優れています。
トレーラーは積載力・耐久性に優れた車両ですが、新車は1,000万円を超えることもあり、初期コストの高さが課題です。そのため、コストを抑えつつ品質の良い車両を選べる「中古トレーラー」が注目されています。
中古市場では多彩なモデルが出回っており、使用状況次第では新車同様の性能を発揮する個体も少なくありません。ここでは、中古トレーラーを購入する際に確認すべきポイントを詳しく解説します。
トレーラーは荷台部分が最も酷使される部分です。ウイング型なら開閉部の動作、幌型ならシートの劣化、ダンプ型なら油圧シリンダーの動きなどを細かく確認しましょう。
また、トラクターと接続する「キングピン」の摩耗・錆・変形も見逃せません。これらの部分に不具合があると、安全性や走行安定性に直結します。
トレーラーは重量物を安定して運ぶためにたくさんのタイヤを備えており、摩耗も早い傾向があります。そのため、タイヤの残溝・ひび割れ・偏摩耗は必ずチェックしましょう。安全に荷物を運ぶためにはタイヤの状態が非常に重要で、全タイヤの交換が必要となるとまとまった費用が発生します。
購入前には、下回りや床板、溶接部なども必ず点検しましょう。整備済みや再塗装済みの車両は、使用後も長く安定した走行が期待できます。
中古トレーラーは新車に比べて個体差が大きく、同じ年式でも状態が大きく異なります。そのため、販売実績が豊富で整備・保証体制の整った販売店を選ぶことが重要です。
在庫を自社で管理している業者や、買取から整備・販売まで一貫対応している業者であれば、車両状態を正確に把握しています。
また、現車確認や試乗対応を行っている店舗なら、購入後のトラブルも防止できます。信頼できる販売店は、購入後のアフターサポートや部品調達のスピードにも優れているため、長期運用を考えるなら必須の条件です。
トレーラーは、高い積載性能と運搬効率を兼ね備えた車両であり、物流・建設・港湾など幅広い分野で活躍しています。
しかし、新車は高額なため、整備履歴が明確で状態の良い中古トレーラーを選ぶことで、費用を抑えながら同等のパフォーマンスを発揮できます。
購入時は、整備履歴や稼働状況をしっかりと確認し、荷台や連結部の状態を丁寧にチェックすることが大切です。さらに、販売実績が豊富でアフターサポート体制の整った信頼できる販売店を選び、市場相場と比較しながら納得できる価格で購入することが成功のポイントとなります。
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