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トラックコラム
冷蔵・冷凍トラックとは、荷室内を一定温度に保ちながら、食品や医薬品などの輸送を可能にする特装トラックです。冷却方式には「機械式」「蓄冷式」「窒素式」の3タイプがあり、それぞれに特性や適した用途があります。
本記事では、冷蔵・冷凍トラックの種類や特徴、他のトラックとの違い、人気メーカーなど詳しく解説。冷蔵・冷凍トラックを中古で購入する際のポイントや必要な免許について詳しく紹介します。中古冷蔵・冷凍トラックの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

冷蔵・冷凍トラックとは、荷室に冷却装置を備えた温度管理が可能な特殊車両です。食品・医薬品・花卉などの輸送に欠かせない存在となっています。ここでは、冷蔵・冷凍トラックの特徴や活用シーンについて解説します。
冷蔵・冷凍トラックは、外気温より低い温度に設定できる荷室を持ち、温度帯に応じて「冷蔵車(5〜10℃程度)」「中温冷凍車(-5〜-15℃程度)」「低温冷凍車(-15〜-30℃)」などに分類されます。
荷室内には冷却装置(冷凍ユニット)と断熱材が備わっており、荷物の温度を一定に保ちながら運搬できるのが大きな特徴です。
また、積荷の品質保持のために保冷機能・温度管理・空調管理などの高度な装備が搭載されている車両もあり、精密機器や温度変化に弱い商品の輸送にも対応できます。
冷蔵・冷凍トラックの導入分野は幅広く、スーパーマーケットへの食品配送、病院・薬局への医薬品供給、花卉輸送、さらにはECの生鮮宅配サービスまで多岐にわたります。
近年、冷蔵・冷凍トラックのニーズは大きく広がっています。これまではスーパーやコンビニなど店舗向けの物流が中心でしたが、昨今ではネットスーパーやフードデリバリー、医療系輸送などへの需要が急増しています。
特に生鮮食品・冷凍食品を扱うEC市場の拡大により、24時間稼働・小口配送・再配達対応ができる小型冷凍車の需要が増えています。さらに、ワクチンや医薬品輸送などでは±1℃単位での温度管理が求められるため、性能の高い冷凍ユニット搭載車両への注目も集まっています。
また、冷蔵・冷凍トラックは、車両サイズや冷却能力に応じて免許の種類や維持コストも変わるため、導入前には運用目的と積載する荷物の特性を明確にすることが重要です。中古市場でも、車齢・冷却ユニットのメーカー・保冷性能の劣化度合いなどをチェックして選定する必要があります。

冷蔵・冷凍トラックは、温度管理が求められる輸送に特化した特殊車両です。一般的な貨物車両や保冷車とは明確な違いがあります。ここでは、代表的な3種類の違いを解説します。
保冷車とは、荷室に冷却装置を持たず、断熱材のみで庫内温度の上昇を抑える構造をもつ車両です。言い換えると、冷却機能を持たない“クーラーボックス型のトラック”です。
一方、冷蔵・冷凍トラックは冷凍機が搭載されており、任意の設定温度に庫内を維持できます。食品や医薬品など温度変化に敏感な荷物の長距離輸送にも対応可能です。
保冷車は車両価格・燃費面では有利ですが、あくまで温度維持目的に限られ、長時間輸送には適しません。
中温冷凍車は、「冷蔵」と「冷凍」の中間温度(おおよそ -5℃前後)での輸送に特化した車両です。果物・野菜・生鮮食品・乳製品などを「凍らせずに冷やす」用途に適しています。
このタイプはアイスクリームなどの凍結品には不向きですが、商品を劣化させずに一定温度で保つ必要がある業態には最適です。また、-5℃以外にも低温帯の調整が効くため、温度帯の調整幅が広い=柔軟性があるという特徴もあります。
低温冷凍車は、-15〜-30℃まで冷却できる車両で、冷凍肉・アイスクリーム・冷凍加工食品など、徹底した温度維持が求められる商品の輸送に使われます。冷却性能が高いため、エンジン停止中のスタンバイ機能や密閉性の高い荷室構造など、専用装備を持つ車種も多く存在します。
中温冷凍車と比べて価格はやや高くなる傾向にありますが、厳密な温度管理が必要な業態では必須となる車両です。

冷蔵・冷凍トラックは、荷室温度だけでなく「冷却方式」によっても大きく分類されます。ここでは代表的な3つの冷却方式の違いと特徴を解説します。
機械式は、冷媒を使って冷気を荷室内に送り出す、もっとも一般的な冷却方式です。トラックのエンジンや専用サブエンジンで冷凍ユニットを稼働させ、1℃単位の温度調整が可能です。外気温や走行距離に応じて庫内の温度管理ができ、長距離輸送や多用途に対応しています。
サブエンジンを備えた車両もあり、冷却機能を安定して維持できる点も特長です。ただし、冷気が常時循環するため、乾燥しやすく食品によっては適さない場合もある点には注意が必要です。
蓄冷式は、事前に冷却された「冷凍板」を荷室内に設置し、その冷気で庫内温度を保つ方式です。走行前に夜間電力などを使って冷凍板を凍結させておくため、エンジンを使わずに冷却でき、低燃費・低騒音である点が魅力です。
また、冷気があまり循環しない構造のため、庫内の湿度を保ちやすく食品が乾燥しにくい利点もあります。ただし、冷却持続時間には限界があるため、主に近距離輸送やルート配送向きです。

冷蔵・冷凍トラックは、温度管理が求められる物流の現場で重宝される特装車です。冷凍・冷蔵トラックの冷却装置(冷凍機)には、大きく分けて2つの駆動方式があります。
車のエンジンが動いているときのみ冷凍機が作動します。シンプルな構造で車両価格は安価ですが、温度が不安定になりやすい傾向があります。
冷却専用の独立したエンジン(サブエンジン)を搭載しており、車両のエンジンとは関係なく安定した温度で冷凍機を動かせます。冷却能力が高く、安定性に優れます。
ここでは代表的な3つの導入メリットを解説します。
最大のメリットは、温度に敏感な荷物を安全・高品質な状態で運べることです。食品、医薬品、化粧品、生花、精密機器など、温度の変化で劣化したり変質する製品は多くあります。冷蔵・冷凍トラックなら、積み込みから納品までの間、一定の温度帯で管理が可能です。
保冷箱やドライアイスでは難しい長距離・長時間輸送にも対応できるため、BtoB・BtoC両方の現場で広く導入されています。輸送時の品質トラブルや返品リスクを減らせる点は、特に生鮮物流における大きなメリットです。
冷蔵・冷凍トラックは、さまざまな業種で利用されており、ビジネスチャンスの幅を広げる車両としても注目されています。スーパーやコンビニなどの食品配送はもちろん、飲食店への納品、医療機関や薬局への薬品配送、ケータリング、EC冷凍便など、用途は多岐にわたります。
また、-5℃〜-30℃の温度帯や冷却方式を使い分けることで、1台の車両でも複数の品目や配送先に対応できる柔軟性があります。配送業の新規参入や多角化を検討する事業者にとっても、冷凍車は有効な選択肢となり得ます。
冷蔵・冷凍トラックは国内での需要が高いため、中古市場でも在庫が豊富に流通しており、状態や価格帯のバリエーションも広いのが特徴です。冷却ユニットや架装部分のチェックは必要ですが、一定のメンテナンスを経た車両なら、新車に比べて大幅にコストを抑えて導入可能です。
とくに初期費用を抑えたい個人事業主や小規模事業者にとっては、必要な冷却性能を備えた中古冷凍車を選ぶことで、事業立ち上げのリスクを軽減できます。また、保冷性能の劣化や整備履歴の有無などをしっかり確認すれば、長期使用にも十分対応できる車両が見つかるケースも多いです。
冷蔵・冷凍トラックの中でも、4トン車(中型)クラスは積載量・取り回し・冷却性能のバランスがよく、食品・医薬品輸送を中心に高い需要があります。ここでは、4トン冷凍車で特に流通量・実績のあるメーカー3社と代表モデルをご紹介します。

いすゞ「フォワード」の特徴
いすゞの4t冷凍車「フォワード」は、中型冷凍トラックの代表格。冷却装置との親和性が高く、食品配送・業務用食材のルート便などに多数採用されています。
荷室長や冷却温度帯のバリエーションが豊富で、都市配送・幹線輸送いずれにも対応できる柔軟性が魅力です。中古市場でも状態の良いフォワード冷凍車は高い人気を誇ります。

日野「レンジャー」の特徴
日野の「レンジャー」は、耐久性と整備性に優れた4t冷凍車で、長距離運用や定温輸送を想定した設計が特長です。
荷室断熱構造やサブエンジン仕様などの特装車体も多く、冷凍機メーカーとの相性も良好。運送会社など法人での導入が多いため、リースアップ車やワンオーナー車が中古市場に流通しやすい傾向があります。

三菱ふそう「ファイター」の特徴
三菱ふそうの「ファイター」は、冷凍車仕様を想定して設計された中型トラックで、積載効率・冷却性能・耐久性のバランスが高く評価されています。
自社グループの三菱重工製冷凍機と組み合わせるケースが多く、保守体制にも優れます。冷凍仕様の選択肢も広く、-30℃設定・スタンバイ付き・パワーゲート搭載車など、様々なビジネスニーズに対応可能です。

冷蔵・冷凍トラックは、冷却性能や荷室の状態によって中古でも大きな差が出ます。導入後のトラブルを避けるためにも、以下の3点をしっかり確認しましょう。
冷凍車の冷却効率を左右する、荷室奥の**エバポレーターユニット(エバハウス)**の状態は非常に重要です。エバハウスのファンやダクト構造に破損があると、冷気が荷室全体に均一に循環せず、商品ムラ(温度ムラ)の原因となります。
また、エバハウスの張り出し具合によって積載容積が削られることもあるため、ご自身の積載方法に合った構造であるかどうかも確認しておきましょう。
まず最も重要なのが、目的に合った温度帯での輸送が可能かどうかです。冷蔵(5〜10℃)、中温冷凍(-5℃前後)、低温冷凍(-15〜-30℃)といった温度帯は、車両によって対応可能な範囲が異なります。
例えば、冷凍食品やアイスクリームを扱うなら低温冷凍車が必須ですが、野菜や生鮮食品なら中温帯で十分な場合もあります。冷凍機の型番やスペックで温度帯が判断できるため、購入前に設定可能温度と冷却性能(温度復帰時間など)を必ず確認しておきましょう。
冷却方式(機械式/蓄冷式/窒素式)は、輸送距離や荷物に応じて選び分ける必要があります。とくに中古の場合は、冷却性能の劣化やメンテナンス頻度によって稼働効率が左右されます。
また、冷凍機メーカーにも注目しましょう。デンソー、菱重(ビソー)、サーモキングなど信頼性の高いメーカーは、保守対応や部品供給の安心感も大きなポイントになります。スタンバイ機能の有無や冷凍ユニットの稼働時間(アワーメーター)もチェック項目です。
冷蔵・冷凍トラックは、冷凍ユニットだけでなく、シャーシや荷室・断熱材の劣化状態も重要です。とくに荷室の断熱効果が落ちていると、冷却性能が維持できずランニングコストが増える原因となります。
また、整備履歴や入庫時の点検記録がある車両は、どのように使われ、どのような修理がされたかを把握しやすく、トラブルリスクを軽減できます。走行距離だけで判断せず、庫内状態や修復歴、冷却装置のメンテ履歴なども含めて総合的に評価しましょう。

冷蔵・冷凍トラックの運転に必要な免許は、車両の大きさや最大積載量によって異なります。以下、それぞれ詳しく解説します。
普通免許で運転できる冷凍車は、車両総重量と最大積載量の制限により、年々範囲が狭まっています。
そのため、普通免許で運転できる冷蔵・冷凍トラックは、1t~1.5t程度の小型車(軽冷凍車や小型バンタイプ)に限られるのが一般的です。コンビニ配送・小口宅配などで使われています。2t車や4t車など一般的な冷凍配送車両を運転するには、準中型免許以上が必要になります。
準中型免許は、車両総重量7.5t未満・最大積載量4.5t未満の冷蔵・冷凍車を運転できます。これにより、2t〜3tクラスの小型冷凍車がカバーできます。中型免許(8t限定なし)では、車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満の4t冷凍車などが運転可能です。
スーパー配送や業務用食材のルート便などでは、中型冷凍車(レンジャー・フォワード・ファイター等)のニーズが高く、運転免許の保有範囲が導入可否を左右するケースも多くあります。免許取得からの年数要件もあるため、運転希望者の免許状況を確認してから車両を選ぶと安心です。
車両総重量11t以上・最大積載量6.5t以上の冷凍車は、大型免許の取得が必須です。大型冷凍車は、主に大手物流会社や冷凍食品メーカーなどで長距離幹線輸送に使用され、積載効率を重視した設計になっています。
大型免許の取得には、普通免許等の保有期間(3年以上)や21歳以上といった条件があります。専用装備が求められることも多いため、運転技術だけでなく車両知識・運用管理も必要とされるクラスです。
冷蔵・冷凍トラックは、車両の状態や冷却性能によって使い勝手が大きく左右されるため、「信頼できる在庫」と「的確な車両選び」が欠かせません。
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