マイクロバスの定員・乗車人数は?必要な免許や子供を含める場合の数え方も紹介
旅行や送迎、自治体イベントなどさまざまな場所で活用されているマイクロバスですが、皆さんはマイクロバスの定員をご存じでしょうか。
本記事では、マイクロバスの定員について解説。マイクロバスと他のバスの違いや規格、免許、子供が乗車する場合の数え方も紹介しています。
マイクロバスの購入やレンタルを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
マイクロバスの定員数は何人?
一般的にマイクロバスの定員は24人〜29人程度です。補助席をフルで活用したとしても29名程度が上限になります。(三菱ローザ スーパーロングのみ33名)
マイクロバスよりも大きな貸切バスには、中型バスと大型バスがあります。中型バスの定員は27人〜28人程度、大型バスの定員は45人、補助席を加えると53名程度となっています。
マイクロバスの種類 | 定員 |
---|---|
マイクロバス | 11人〜33人 |
中型バス | 35人〜46人 |
大型バス | 53人〜60人 |
子どもが乗る場合の定員数
幼児バスの定員は、大人だけで乗車する場合と、幼児を含めて乗車する場合で異なります。
たとえば、定員21名の幼児バスでは、大人のみの場合は21人まで乗車可能です。一方、幼児のみの場合は、最大31人まで乗車できる計算になります。
道路運送車両の保安基準では、「大人1名=幼児(6歳以下)1.5人」とみなすという記載があります。
この基準に基づくと、21 × 1.5=31.5 となり、最大で31名の幼児が乗車できることになります。以下の表のように、大人と幼児の人数を組み合わせることで、乗車可能な人数を調整できます。
大人 | 幼児 | 合計 |
---|---|---|
11名 | 15名 | 21名 |
15名 | 9名 | 21名 |
17名 | 6名 | 21名 |
ただし、理論上は31名の幼児が乗れる計算でも、実際の座席数は21席であるため、定員以上の乗車は安全上おすすめできません。
特に幼児はチャイルドシートや補助ベルトが必要な場合もあり、安全確保の観点から定員内での利用を心がけましょう。
小型バス・中型バス・大型バスとの違い
マイクロバスと小型バス・中型バス・大型バスの違いを下記表にまとめています。
バスの種類 | マイクロバス | 中型バス | 大型バス |
---|---|---|---|
定員(補助席なし) | 11人〜33人 | 35人〜46人 | 53人〜60人 |
車両長さ | 7m以下※1 | 9m以下 | 12m以下 |
トランク | なし | あり | あり |
運転免許 | 中型自動車第二種免許※2 | 中型自動車第二種免許 | 大型自動車第二種免許 |
※1 三菱ローザ スーパーロングを除く
※2 バスを運転するだけなら二種は不要
マイクロバスは小型バスと同程度のサイズです。マイクロバスはたくさん人を乗せることができますが、その分荷物が載せづらかったり通路が狭かったりする欠点があります。
運転免許に関しては、大型バスのみ大型自動車第二種免許が必要です。定員数も中型に比べ20名ほど大きくなるため、安全性の観点から大型バス専用の免許が用意されています。
マイクロバスの主な用途
マイクロバスにはさまざまな用途があります。ここからは、マイクロバスの用途として代表的な3つを紹介します。
送迎用(企業・学校・施設など)
マイクロバスの用途としてまず思いつくのが送迎用バスです。スクールバスや企業が通勤のために出しているバスなど、目にする機会も比較的多いでしょう。
マイクロバスは中型・大型バスに比べてコンパクトなサイズです。幼稚園の送迎など、住宅街を通るルートでも道幅をそれほど気にすることなく通行できます。
観光・団体旅行用
マイクロバスを貸し切って旅行するケースは多いです。貸切バスのメリットは、旅程が自由であり、プライベート空間でリラックスして旅行を楽しめることです。
マイクロバスには、カラオケやゲームなどの設備が搭載されていることがあります。周囲を気にすることなく、移動中も楽しめるのは大きなメリットです。
自治体・地域イベント用
マイクロバスは、自治体のイベントや地域行事の移動手段としても活用されています。ほとんどの市では、マイクロバスを1台以上所有しており、主催するイベントで使用しています。
また市政サービスの一環としてマイクロバスのレンタルサービスをやっている市もあります。
例えば、沖縄県宜野湾市の場合は以下の要綱を満たす場合に、市が所有しているマイクロバスを貸し出しています。
“宜野湾市では、市民による生涯学習や社会教育活動等のほか、地域自治会活動並びに公的活動を支援するため、公務に支障がない範囲において宜野湾市が所有するマイクロバスの貸し出しを行っております。”
出典:宜野湾市
ガソリンや高速料金以外は無料でマイクロバスをレンタルできるため、上記に該当する場合は利用したいサービスだと言えます。
マイクロバスの規格
マイクロバスの規格は以下の通りです。
全長 | 7m以内 |
全幅 | 2.1m程度 |
全高 | 2.8m程度 |
乗車人数 | 最大33名 |
車両総重量 | 8,000kg |
高速道路の車両区分 | 中型車 |
マイクロバスの全長は7m以内です。私たちが普段利用している乗用車が4m〜5mほどであるため、1.5倍程度のコンパクトなサイズだと言えます。
高速道路の車両区分は中型車なので、大型バスなどと比較して料金を抑えて移動ができます。
マイクロバスは普通免許で運転できない
マイクロバスは定員10名を超えるため、乗車定員10名以下の自動車しか運転できない普通免許や準中型免許での運転はできません。
また乗客にお金をもらって運転する場合は、私たちが一般的に所有している第一種免許ではなく第二種免許が必要です。第一種免許と第二種免許は、車両総重量や最大積載量、乗車人数に違いはなく、お金をもらって乗客を乗せるかどうかの違いです。
マイクロバスを運転する場合でも、送迎することでお金が発生しない場合は第一種免許でも運転可能です。
免許区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車人数 |
---|---|---|---|
普通自動車免許 | 3.5トン未満 | 2.0トン未満 | 10人以下 |
準中型自動車免許 | 7.5トン未満 | 4.5トン未満 | 10人以下 |
中型自動車免許 | 11.0トン未満 | 6.5トン未満 | 29人以下 |
大型自動車免許 | 11.0トン以上 | 6.5トン未満 | 30人以上 |
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本記事では、マイクロバスの定員について詳しく解説しました。マイクロバスの定員は29名以下ですが、一般的には定員21名前後が多いです。
子供を乗せる場合は21名以上の乗車も可能ではありますが、安全面から子供も1名としてカウントするのが望ましいと言えます。
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