タンク車は、液体や気体などの特定の物質を大量かつ安全に運搬するために設計された特殊車両です。
運ぶものによってタンクの構造や素材が異なり、石油類や危険物を運ぶ「危険物タンクローリー」、水や食品・飲料などを運ぶ「非危険物タンクローリー」、高圧ガスを運ぶ「高圧ガスローリー」など、用途別に多様なバリエーションがあります。
タンク内部は複数の部屋（室）に分かれている場合が多く、例えば石油ローリーでは最大で5室構造もあり、異なる種類の液体を同時に運ぶことが可能です。また、タンク車は「何を運ぶか」が厳密に決まっており、オイルや灯油、石油などの危険物の場合は、専用の書類や許認可が必要となるため、用途変更は容易ではありません。
水や温泉、ミルク、酢酸など食品・飲料系も専用設計が求められ、パッキンやタンク内の素材の違いが衛生や安全性に直結します。
タンク車はエネルギーや食品、化学品など社会インフラを支える物流の要として、国内外で安定した需要があります。石油やガソリンなどの燃料輸送はもちろん、災害時の給水や温泉地での温泉輸送、酪農地帯でのミルクローリーなど、用途ごとに専門性の高い車両が求められています。
近年は安全性や環境対応への要求も高まり、耐久性やメンテナンス性に優れた日本製タンク車は海外でも高く評価されています。
さらに、タンクの素材や構造、流量計やホースリールなどの装備が充実した車両は、現場の作業効率向上や安全管理の観点からも高いニーズがあります。
タンク車の査定では、まず「何を運んでいたか」が最重要ポイントです。
危険物（オイル・石油・灯油など）を運搬していた場合、タンク書類や許認可の有無が査定額に大きく影響し、これらが揃っていないと100万円単位で評価が変わることもあります。
油類のタンク車は、ピストルやホースリール、流量計（給油量を計測する装置）が正常に作動するか、複数装備されているかもプラス査定のポイントです。また、タンクが何室に分かれているか（2室・3室・5室など）や、各室ごとのバルブや底弁の操作性、漏れや腐食の有無も重要です。
水や温泉、ミルクなど食品系を運んでいた車両は、タンク内やパッキンの衛生状態が重視され、特にミルクローリーや温泉ローリーは専用設計ゆえに流通量が少なく希少価値があります。
日頃からタンクや配管の洗浄、メンテナンス記録の保管、付属品の完備が高額査定につながります。
タンク車の買取相場は、年式や走行距離、積載量、タンクの素材（鉄・ステンレス・FRPなど）、室数、装備品の有無、そして「何を運んでいたか」によって大きく変動します。
例えば、2t～3tクラスの石油ローリーでは、走行距離や装備、書類の有無によって100万円台から500万円超まで幅広い価格帯が見られます。危険物タンク車は、消防法に基づく構造や許認可が整っていることが高評価の条件です。
私たちがこれまでに買取させていただいたタンク車の買取実績をご紹介します。査定に出そうか迷われている方、ぜひ参考になさってください！
タンク車の査定では、「何を運んでいたか」「タンク書類や許認可の有無」「タンクの素材や室数」「流量計やホースリールなどの装備」「タンク内外の衛生・腐食・漏れの有無」など、専門的かつ細かなポイントが重視されます。
ただし、軽い凹みやランプの壊れなどはほとんど査定額に影響しないので、あまり気にせず査定に出してしまって大丈夫です。
グルーウェーブでは、現場経験豊富な査定スタッフが1台1台の仕様や用途、装備を丁寧に確認し、専門性を活かして最大限の評価を行っています。まずは現在の価値を知るだけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
千葉県市川市出身。中古トラックオークションでの買い付け “だけ” に10年以上従事していた経験を持つ、トラック仕入れのプロ中のプロ。これまでに評価買取をしてきた中古トラックの台数は数万台を超える。どんなお客様のトラックにも良いところを見つけて、それに応じた高い査定額をご提示することに、絶対の自信があります。
