フォワードの特徴
フォワードはいすゞ自動車が製造販売している中型トラックです。1970年に初代が発売されて以来、日本の代表的トラック車種として活躍を続けています。
フォワードは現在非常に多くのラインナップがあり、
- 平ボディ(木製アオリ、アルミブロックアオリ、キャブバッククレーン)
- バンボディ(ドライ系バン、標準アルミウィング)
- 温度管理系バン(冷蔵バン、冷凍バン)
- 低床4WD
- 高床4WD
- ダンプ
- ミキサー車
など幅広い用途に対応しています。さらにトン数もさまざまです。
フォワードはドライバーが必要とする最新機能を時代時代で先取りしてきたのも特徴といえます。2023年8月に発売された最新型では
- レーンキープアシスト(カメラによってふらつき運転や車線逸脱を防止)
- ブラインドスポットモニター(ミリ波レーダーにより安全な車線変更をサポート)
- ドライバー異常時対応システム(ドライバーの急病等の以上を検知し、車両が自動で停止。停車後は周囲に注意喚起)
- 全車速車間クルーズ(車間距離制御)
- 電動パーキングブレーキ(駐車ブレーキのかけ忘れ/解除忘れの際の自動作動)
- ドライバーステータスモニター(カメラによってドライバーの脇見や居眠り運転を検知し冷風により注意を促す)
- 標識認識機能(標識の見落としを防止)
- 標識連動型スピードリミッター(速度標識にあった速度に自動設定)
- 可変配光型LEDヘッドランプ(ハイビームの向きを自動制御)
- プリクラッシュブレーキ(衝突被害の軽減、衝突回避をサポート)
- 車線逸脱警報(車線の逸脱を検知し警報を出す)
- 電子式車両姿勢制御システム(横転や横滑りの危険がある車両姿勢に警報を出す)
- ふらつき警報(ふらつきを検知し警報を出す)
- 先行車発進お知らせ機能(先行車が発車しても自社が発車しない場合に警報を出す)
などをはじめとする非常に豊富な自動制御機能がついており、トラックドライバーの安全運転をサポートします。フォワードの長い歴史の中でドライバーのニーズに応え、技術革新を継続してきた賜物といえるでしょう。
中古車市場でフォワードが人気の理由
中古車市場でフォワードは非常に人気があります。人気の理由には以下の5つがあります。
ディーゼル車随一の燃費の良さ
フォワードは排出ガスをクリーン化しエンジンの負荷を軽減する尿素SCRを全車に備えており、高い燃費性能を実現しています。また、排気ガス浄化装置(DPD)によりエンジンの再生インターバルが2倍以上向上しました。
環境規制に対応
ディーゼルエンジンはガソリンよりそもそも熱効率が良く燃費が良いですが、排気ガスに含まれる有毒成分が多く、排出ガス規制の対象です。
その中でフォワードはNOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出が少なく、環境への負荷が低い車として認定されています。フォワードはエコカー減税対象車なので、重量税・取得税から75%の減税を受けることができます。
運転が快適
フォワードの運転席は「自動体重調整機構付きエアサスシート」を搭載しており、体重に合わせてシートの高さを調整し、運転による振動も吸収します。これにより長時間の運転でも疲労を抑えることができます。
また、いすゞの研究により、スイッチやレバー類はドライバーの自然な動作を妨げない最適化がされており、高い操作性を実現しています。
高い安全性
前述したような豊富な安全機能を備えているのもフォワードの特徴です。
長時間運転の疲労による不注意や居眠り運転を防止、さらに異常を検知した際の警報や自動停止などの緊急機能は、ドライバーにも企業にとっても安心できるはずです。
用途が多彩
フォワードは一般的な平ボディ、バンボディから、冷凍冷蔵車、クレーン、ダンプ、ミキサーまでバリエーションが非常に多く、多彩な用途に対応できます。




フォワードの高額買取を狙える車種と買取相場
フォワードの買取相場について、一般的な買取相場をご紹介します。
なお、ここでご紹介する相場感はあくまで 2025年4月時点での市場に基づくもので、当社での買取価格を保証するものではないことをご了承ください。
フォワードには、6つの年式があります。(各年式にマイナーチェンジあり)
- 1970年発売(初代)
- 1975年発売
- 1985年発売
- 1994年発売
- 2007年発売
- 2023年発売
例えば中古トラック販売サイトで1996年式と記載があったら、1994年発売フォワードのマイナーチェンジ版だと理解すれば良いです。
2023年発売の年式は高額買取を狙いやすい
20023年発売の6代目の年式は、その前の2007年発売から16年ぶりにリリースされた最新の年式であり、中古車市場でも非常に高い値段がつきます。
新車で2023年発売の年式を購入した場合:1000〜1500万円程度(車種にもよるのであくまで目安)
中古車で2023年発売の年式を購入した場合:800〜1300万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査
上記のように、2023年発売の年式であれば中古車両でも高額買取が狙えますが、その中でもダンプやミキサー車など特殊車両は安定して1000万円を超える販売額となっています。また、走行距離がまだ短い車両が多いことも2023年発売の年式が高額買取を狙える理由でしょう。
2007年発売の年式は買取額に幅がある
2007年発売の年式は16年間に渡り販売されていた年式であり、期間が長い分トラックの状態や走行距離にも個体差が大きく、買取額にもかなり幅があります。
中古車で2007年発売の年式を購入した場合:300万円から1000万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査
この2007年式から尿素SCRを搭載し排気ガス浄化装置(DPD)の機能が高まったことで、現行の排ガス規制にも適合しています。
そのため、実用性という面では非常に高く、買い手にはまだまだ人気があります。2023年版が発売されたことで、前モデルとなり全体的な買取価格は下がってしまいましたが、売却しやすい年式であることは間違いありません。
1994年発売モデル以前は走行距離による
1994年発売モデルは、まだ比較的中古市場に見かけます。20〜30年前の車両になりますが、車量総重量が3.5t以上であれば1996年の排ガス規制に適合していることで、まだ走行することが可能です。
中古車で1994年発売の年式を購入した場合:120万円〜500万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査
走行距離が10万キロを切っているような車両でかつ、ダンプや クレーン車、道路清掃車のような特殊車両であれば300〜500万円近い高額買取も狙えます。
一方、一般的な平ボディやバンボディであれば200〜300万円、走行距離が長いものであれば100万円台が現実的な買取価格です。
当社で買い取らせていただいたいすゞフォワード
参考までに、これまで当社で買い取らせていただいたフォワードを一部ご紹介します。
中古のフォワードを売却するには
中古のフォワードを売却する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を紹介します。
トラック専門の中古車買取業者に依頼をする
まずはトラック専門の中古買取業者に見積もり依頼をするようにしましょう。自分の所有するトラックの価値がいくらなのか知っておくことが大切です。新車を購入する予定があるからといって始めからディーラー下取りを頼むと、もっと高値がついたはずなのに市場価格より安く下取りされてしまうことが多いです。
売却価格の目安を知る上でも、まずは中古買取業者に依頼し、価格を見てどこに売るか考えましょう。
関連記事:トラック買取の流れとは?必要書類や高額買取を狙うための事前準備も解説
ディーラーに下取りしてもらう
新車を買う予定なら、購入予定のディーラーに中古トラックを下取りしてもらうという手もあります。下取り価格は新車の購入価格に充当されます。
ただし、前述したようにディーラー下取り価格は市場の中古売買価格よりも安いことが多いため、少しでも高い価格での買取を目指すなら、やはり中古買取業者を頼った方が良いです。
ディーラー下取りの利用には、中古トラックの処分と新車購入を一本化でき手間や時間が省けるというメリットがあります。
オークション
資格を持っていない一般人は、中古車が一堂に会するようなオートオークションへは出品できません。
そのため、ヤフオクなどのネットオークションやメルカリ、ジモティなどのフリマアプリを利用することになりますが、自分で全ての交渉や必要書類を揃えたり手続きを行わないといけないため、非常にハードルが高いです。
個人間取引のため、想定外のトラブルに巻き込まれてしまうリスクもあるので、フォワードのような高額な商材では避けた方が良いでしょう。
まとめ
いすゞのフォワードはその機能面から非常に人気がある車種で中古車市場でも比較的高値がつきやすいです。
最新版の2023年発売の年式、2007年発売の年式当までは高額買取を狙えるので、売却を検討している方はまず中古車買取業者に査定に出してみましょう。それ以前の古い年式でも、走行距離や車種によっては意外に高値になることがありますし、仮に高値にならなくても海外への輸出用として買取自体は成功する可能性が高いです。
トラック買取専門店グルーウェーブでは、いすゞフォワードの積極買取を行なっています。是非お気軽にお見積もりのご依頼をいただければ幸いです!