プロフィアの特徴
プロフィアは日野自動車が生産している車両総重量14.5t〜27.7tの大型トラックです。
元々あったスーパードルフィンという大型車種を引き継ぐ形で誕生しました。初代のプロフィアはスーパードルフィン・プロフィアという名称で、プロフィアはあくまでサブネームでしたが、2003年に発売された2代目以降は現在のプロフィアという名称になりました。
多様な用途に応えるべく、トラクター(牽引車)やダンプ・ミキサーのバリエーションもあり、架装の自由度は高いです。

また、大型トラックには、長距離運転でも安全快適であること、燃費の良さが求められ、プロフィアにもそのような機能が充実しています。
安全性能
- サイトアラウンドモニターシステム(SAMS:Sight Around Monitor System。出会い頭警報、左折巻き込み警報、車線変更警報など、警報音トランプにより注意喚起)
- ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System。ドライバーにの異常を検知し、周囲に報知しながら自動的に車両の減速と車線内停止)
- PCS(プリクラッシュセーフティシステム。昼夜の歩行者、自転車運転者を検知し、突・追突事故を抑制)
- レーンキーピングアシスト(高速道路を通行中に車線から外れた車両を車線に戻したり、車線内を維持する)
- ドライバーモニターⅡ(ドライバーの顔の状態を常時カメラで確認し、不注意や居眠りなどの際に警報で注意喚起)
- 車線逸脱警報(車線逸脱を画像センサーで捉え、警報で注意喚起)
- スキャニングクルーズⅢ(渋滞での運転負担を軽減する車間距離の自動制御機能)
- 車両ふらつき警報(車両のふらつきを検知し、警報で注意喚起)
- 可変配光型LEDランプ(夜間のハイビームを自動制御)
快適性能
- 人工工学に基づいた高機能シートで疲れにくく安定した姿勢を維持
- コンビネーションメーター(ユニバーサルデザインで高い視認性を実現)
- スイッチ操作パネル(操作シーンに合わせたゾーン配置)
- ステアリングスイッチ(ステアリングから手を離さずにハンズフリー通話、オーディオ操作が可能)
- SDカード式デジタルタコグラフ(法廷3要素である時間・距離・速度のデータを電子記録)
- 空調コントロールスイッチ(直感的に操作できるコントロールパネル)
- 収納スペース(長距離運転に対応する収納料と使い勝手を実現)
- ベッドスペース(クッション感のある厚さ44mm の素材を採用)
環境性能
- 9L、A09Cエンジン(軽量かつ低回転・高トルクで、パワーと燃費性能を高水準に両立。燃料消費量の削減と収益を向上)
- 6MT・7MT(力強い走りと省燃費走行を両立)
- 空力改善(空気の流れを徹底検証し、燃費が良い車体設計を実現)
- エコランプ、マイドライブマイスター、エコツリー(走行状況を分析し、ドライバーの省エネ走行を支援)
以上のように、非常に豊富な機能があるのをおわかりいただけたのではないでしょうか?
中古車市場でプロフィアが人気の理由
中古車市場でプロフィアは非常に人気があります。人気の理由には以下の4つがあります。
1. 安全性能の高さ
長距離運転で使われることが多い大型トラックでは、夜間の運転等による視界の悪さやドライバーの疲労による不注意などのリスクが高くなりがちです。
プロフィアではサイトアラウンドモニターシステムやドライバー異常時対応システム、PCS、レーンキーピングアシストなどの自動安全制御システムを豊富に装備しており、その安全性能の高さが人気の理由です。
2. メンテナンスがしやすい
長距離かつ大量積載で稼働をする大型トラックにはメンテナンスが欠かせません。点検整備をしやすい仕様となっているのもプロフィアが人気の理由です。
ドア見切りまで大きく開くフロントリッド、燃料タンクには燃料が漏れず盗難も防止するキー付きの密閉キャップを装備、大型注入口でウォッシャー液の注入がしやすいウォッシャータンク、エレメントの清掃・交換時期をメーターで目視確認できる電気式ダストインジケーターなど、メンテナンスのしやすさと一目で状態を確認できる設計が特徴となっています。
3. 燃費が良い
重量が重く、長距離を走る大型トラックにおいて、燃費性能は車種選びの重要な基準になります。プロフィアは軽量かつ低回転・高トルクを誇る9L、A09Cエンジンを備えており、その性能を6MT・7MTにより最大限に引き出します。パワーのある走りと高い燃費性能を実現しました。
また、2019年に発売されたプロフィアCOOL Hybridではハイブリッド専用の新開発12段AMTを採用し、さらにGPSによるルート先読み予測や勾配先読み制御により、モーター出力を調整することで燃費を抑えます。
4. ドライバーにとって快適な空間
長距離運転のドライバーが快適に車内で過ごせるような、まるで自宅の部屋のようにリラックスできる空間もプロフィアの人気の理由です。
筆者がよくお話を伺う長距離のドライバーさんたちも、「プロフィアのシートはコシがあって、関東から九州など往復しても疲れない!」と人気でした。シートについては、いすゞ・ふそうよりも日野が支持されている傾向があります。

プロフィアの高額買取を狙える車種と買取相場
プロフィアの買取相場について、一般的な買取相場をご紹介します。
なお、ここでご紹介する相場感はあくまで 2025年5月時点での市場に基づくもので、当社での買取価格を保証するものではないことをご了承ください。
プロフィアには、3つのモデルがあります。(各年式にマイナーチェンジあり)
- 1992年発売(初代)
- 2003年発売
- 2017年発売
現在初代から数えて3代目ですが、マイナーチェンジによって最先端のテクノロジーを断続的に実装し続けています。2019年にはプロフィアCOOL Hybridが登場。ここからはマイナーチェンジ版も含めて買取価格について紹介します。
2017年以降の年式は1000万円以上
最新モデルである2017年式、それ以降のマイナーチェンジ版は高額買取がもっとも狙いやすいです。特に走行距離が50万キロを切るくらいまでなら、1,000万円を超える買取価格を普通に見かけます。
新車で2017年以降発売の年式を購入した場合:1,800万円〜2,500万円程度(車種にもよるのであくまで目安)
中古車で2017年以降発売の年式を購入した場合:800〜1,500万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査
上記のように、2017年発売の年式であれば中古車両でも非常に高額買取を狙いやすいです。
2016年以前は状態によってかなり差が出る
2016年以前は一世代前のモデルとなることもあり、ガクッと買取価格が落ちる傾向があります。また、走行距離が100万キロを超えていたり、過酷な使用状況から修復歴がある車両、さらに走行距離の改ざんが疑われる車両も多いため、なかなか状態の良い車両を見かけるのが難しくなっています。逆に、2016年以前の年式であっても状態が良く疑わしいところがない車両であれば高額買取の可能性はあります。
中古車で2016年以前の年式を購入した場合:130万円から700万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年5月調査
当社で買い取らせていただいたプロフィア
参考までに、これまで私たちが買取させていただいたプロフィアをご紹介します。
中古のプロフィアを売却するには
中古のプロフィアを売却する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を紹介します。
トラック専門の中古車買取業者に依頼をする
トラックに特化した中古車買取業者へ査定を依頼することで、現在所有しているトラックが中古市場でどの程度の価値を持っているのかを知ることができます。
たとえ新車の購入を前提としていたとしても、いきなりディーラーに下取りをお願いすると、相場よりも安く評価されてしまうケースが少なくありません。
適正な売却価格を把握するためにも、まずは専門の買取業者に見積もりを依頼し、その査定額を参考に売却先を検討するのが賢明です。
関連記事:トラック買取の流れとは?必要書類や高額買取を狙うための事前準備も解説
ディーラーに下取りしてもらう
新たにトラックを購入する予定があるなら、現在乗っている車両をそのままディーラーに下取りしてもらうという方法もあります。
下取り金額は新車購入時の費用に充当されるため、手続きが一度に済むという点は大きな利点です。ただし、ディーラーの提示する下取り額は、中古車市場における取引価格よりも低く設定されていることが多いため、少しでも高値で売りたいと考えるのであれば、中古買取業者に査定を依頼する方が好ましいでしょう。
オークション
業者専用のオートオークションに出品するには特別な資格が必要となるため、一般の方は参加することができません。
その代わり、個人で売却を考える場合には、ヤフオクなどのネットオークションやメルカリ・ジモティなどのフリマアプリの活用が現実的な選択肢となります。
ただし、ネット上での売買は、出品から落札、取引完了に至るまでの一連の手続きを自分自身で進めなければならず、書類の手配や買主とのやり取りなど、煩雑な作業が発生します。
まとめ
日野のプロフィアは長距離運転かつ積載量の多い大型トラックで低燃費を実現しています。プロフェッショナルかつ過酷な稼働が求められる輸送現場で評価の高い車種です。
中古車市場においても人気の車種となっており、特に最新モデルである2017年以降に発売された年式では1,000万円を超える買取額も狙えます。
売却を検討している方は、まずは専門の中古車買取業者に査定を依頼して、現在の市場価値を確認することをおすすめします。
なお、2016年より前の古いモデル、さらにその前の初代モデルであっても、価格は下がりますが需要はあります。海外市場でも人気があるため、年式に関わらず一度は専門業者に評価を依頼してみましょう。
関連記事:古いトラックも動けば売れる!盛り上がる海外市場や国内マニア向け市場を解説
トラック買取専門店グルーウェーブでは、日野プロフィアの積極買取を行なっています。是非お気軽にお見積もりのご依頼をいただければ幸いです!