キャンターの特徴
キャンターは三菱ふそうトラック・バス株式会社が製造・販売している小型・中型トラックです。
その歴史は古く、1963年の初代登場から現在まで60年以上にわたり新モデルを出し続けており現在は9代目。いすゞのエルフ、トヨタのダイナと並ぶ、人気の老舗トラックブランドです。カーゴ車、バン・ウィング車、保冷・冷凍バン、ダンプ、キャリアカーなど豊富なバリエーションがあります。

キャンターは、安全性と経済性、快適性を強く謳っています。具体的にどのような機能を備えているか、最新モデルから見ていきます。
安全性
アクティブ・サイドガード・アシスト1.0:左折時や左車線への車線変更時に障害物を検出し警報を出す。緊急時には自動停止。
アクティブ・ブレーキ・アシスト5 衝突被害軽減ブレーキ:前方認識カメラと高精度ミリ波レーダーが前方の車両や歩行者を検知し、警報発動および、緊急時の自動ブレーキ作動。
アクティブ・アテンション・アシスト:運転状態の異常をモニター、顔認識カメラでドライバーの注意力低下を検知し、警告を出す。
車両安定性制御装置:車両の姿勢をセンサーで感知し、横滑りや横転の危険から、車両姿勢を適正化。
車線逸脱警報装置:ウィンカー操作を行わず車線を逸脱した場合に白線認識カメラにより検知しブザーとメーターで注意喚起。
トラフィック・サイン・レコグニション:カメラが前方にある制限速度/追越禁止/一時停止の交通標識を検知し、液晶メーターに表示する。
経済性
4P10+:自社開発した燃費性能と環境性能に優れたエンジン。1.5t積車では燃費基準+15%、その他車種でも燃費基準+10%を実現しました。
BlueTec:排出ガス中のNOx(窒素酸化物)を尿素水の化学反応で分解し、環境にやさしい。再生インターバルの延長やオイルダイリューションの抑制など実用性も高い。
DUONIC 2.0:デュアルクラッチの瞬時切り替えによる高い動力伝達率で、燃費効率が高くイージードライブを実現。
快適性
10インチ液晶メーター:走行状況を一目で確認できる。視認性に優れており。ステアリングを握ったままボタン操作が可能。
センターディスプレイ:画面のタッチ操作に対応したセンターディスプレイはステアリングスイッチと連動。
FUSOイージーアクセスシステム:ポケットにキーを入れたまま、ドアノブのスイッチを押すだけで施錠・解錠ができる。配達中に便利な機能。
中古車市場でキャンターが人気の理由
中古車市場でキャンターは非常に人気がある車種の一つです。人気の理由には以下の3つがあります。
街中での取り回しがしやすい
キャンターの車種にもよりますが、最小回転半径が5.1mと街中の取り回しがしやすいです。狭い路地や駐車場でも切り返しが少なくて済みます。都市部の配送や建築現場の搬入などでメリットがあります。
部品が豊富で修理がしやすい
キャンターは1963年からの長い歴史があり、修理が必要になった場合でも豊富な部品が流通しており整備ノウハウもあります。いざという時に迅速に対応でき、そもそも壊れにくく丈夫なため、国内でも海外でも人気です。
燃費が良い
2010年にリリースされた4P10+エンジンは、前述したように1.5t積車では燃費基準+15%、その他車種でも燃費基準+10%と高い燃費性能が特徴です。さらに、デュアルクラッチ式AMT「DUONIC」 と組み合わせることで、省燃費と運転性を両立させました。
高額査定を狙えるキャンターの年式と買取相場
キャンターはこれまで9世代がリリースされてきました。
初代:1963年発売
2代目:1968年発売
3代目:1973年発売
4代目:1978年発売
5代目:1985年発売
6代目:1993年発売
7代目:2002年発売
8代目:2010年発売
9代目:2020年発売
ここからは高額買取の狙い目について紹介します。なお、ここでご紹介する相場感はあくまで 2025年8月時点での市場に基づくもので、当社での買取価格を保証するものではないことをご了承ください。
2020年以降に発売の年式は高額買取を狙いやすい
2020年以降に発売の9代目キャンターは、現在最も中古市場で高額買取が狙えるラインナップです。アクティブ・サイドガード・アシストを国内の小型トラックで初めて搭載するなど、安全性能がアップしました。特に2023年以降の型式で走行距離が1万kmを切っているような中古車であればかなりの買取額を期待できます。やはり、走行距離によってかなり価格に差が出る印象です。
新車で2020年発売の年式を購入した場合:652万円〜(車種にもよるのであくまで目安)
中古車で2020年発売の年式を購入した場合:250〜550万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年8月調査
2014〜2019年に発売の年式は走行距離次第
2014〜2019年に発売のキャンターは、走行距離が10万キロ前後で価格が変わる印象です。10万キロを切っていれば250万円を超える価格(標準車の場合)も珍しくありませんが、15万キロを超えているような場合は修復歴等なくても150万円前後まで下がっています。
中古車で2015年発売の年式を購入した場合:140〜250万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年8月調査
2013年以前の年式でも売ること自体は可能
2013年以前の年式だと走行距離が短かったとしても買取価格が200万円を超えることは珍しくなります。ただ、キャンターは人気車種ということで海外輸出等、売却自体は可能です。高額買取は難しいかもしれませんが、使っていない古いキャンターがあれば現金化することをおすすめします。
中古車で2011年発売の年式を購入した場合:220〜120万円程度
※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年8月調査
当社で買取させていただいた三菱ふそうキャンター
参考までに、これまで私たちが買い取らせていただいた中古のキャンターをご紹介します。
類似の車輌をお持ちの方、ぜひ査定価格の参考になさってください!
中古のキャンターを高く売却するには
中古のキャンターを売却する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を紹介します。
トラック専門の買取業者に査定を依頼する
中古のキャンターを手放す際には、トラックを専門に扱う買取業者へ査定を申し込むのがおすすめです。現在の車両が市場でどの程度の価値を持っているのかを正しく把握できます。
新たにトラックを購入する予定がある場合でも、ディーラーで下取りに出してしまうと、相場より低い金額で評価されるケースがあります。まずは専門業者の査定額を確認し、その金額を基準にして売却するかどうか決めましょう。
ディーラーでの下取り
新車購入を予定している場合には、購入先のディーラーに今の車を下取りに出す方法もあります。
下取りに出した金額はそのまま新車代金に充当できるため、売却と購入を同時に進められるのは便利。ただし、ディーラー提示の下取り額は、市場相場よりも低めに設定されやすいです。
オークションを活用
中古車を売却する方法としてオークションがあります。ただし、業者専用のオートオークションは個人が直接参加できないため、個人で利用できるのはインターネットオークションとなります。しかし、ネットオークションでは、出品準備から購入希望者とのやり取り、必要書類の準備や手続きまでを自分で行わなければならず、慣れていない人には難易度が高いです。場合によってはトラブルに発展する可能性もあるため、利用を検討する際は最新の注意を払いましょう。
まとめ
三菱ふそうのキャンターは中古車市場で人気の小型トラックの一つです。2020年以降での年式であれば高額買取を狙いやすいですし、もっと古い年式や走行距離が長くても、100〜150万円程度の価格にはなります。海外市場でも人気の車種なので、現金化の難易度は低いです。
トラック買取専門店グルーウェーブでは、三菱ふそうキャンターの積極買取を行なっています。是非お気軽にお見積もりのご依頼をいただければ幸いです!