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    中古デュトロは高額買取が狙える?買取相場と人気の理由とは

    日野のデュトロは市街地での運転に適した小型・中型トラックとして、配送業者に大変人気があります。中古車市場でも高額買取となりやすい車種です!

    今回はデュトロの特徴や人気の理由、どの年式が高額買取を狙えるのかを紹介します。

    公開:2025年5月31日 最終更新:2025年6月28日

    目次

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    デュトロの特徴

    デュトロは日野自動車が製造販売している小型・中型トラックです。

    日野自動車は小型貨物車の生産を長らく行っていませんでしたが、トラックのフルラインナップ化を強化するにあたり、1999年に初代が発売されました。

    位置付け的には、レンジャーの2tラインナップであるレンジャー2/3の後継機となります。

    デュトロは1.5t〜3.5t未満の積載量が中心となっており、その小型さゆえ、普通免許しかないドライバーでも運転できる等のメリットがあります。

    デュトロ 平ボディ
    当社で買取したデュトロの平ボディ

    また、配送業者との共同開発により、市街地での運転に適している車体にブラッシュアップを続けてきました。

    デュトロはキャブとボデーのバリエーションが豊富です。現在、

    • シングルキャブとダブルキャブ
    • 標準幅キャブとワイドキャブ
    • 超低床、全低床、高床
    • カーゴ標準長、セミロング、ロング、超ロング、超超ロング

    があり、様々な用途に応じた組み合わせを選択できます。

    日野デュトロ パッカー
    当社で買取したデュトロのパッカー車

    デュトロは小型〜中型トラックとして、市街地の運転に適した機能を充実させてきました。2011年に発売され現在もマイナーチェンジが続く最新型では

    • PCS(プリクラッシュセーフティ。昼夜の車両や歩行者、自転車運転者を検知し、警報とブレーキで注意喚起)
    • 前進誤発進抑制機能(アクセルの踏み間違え等による衝突回避)
    • 低速衝突被害軽減機能(ブレーキが緩んで車が動き出す等による10km/h以下の低速走行での衝突回避)
    • クリアランスソナー(障害物を検知し注意喚起)
    • コンビネーションメーター(見やすさわかりやすさを追求し、運転中でも操作しやすく見やすいディスプレイ)
    • ステアリングスイッチ(ステアリングを握ったままでも各種操作が可能)
    • スマートエントリー&スタートシステム(キーをポケットにいれたままで施錠開錠が可能)

    など、機能はある程度絞りつつも、市街地を運転するトラックドライバーの安全運転と利便性を追求した形となっています。

    中古車市場でデュトロが人気の理由

    中古車市場でデュトロは非常に人気があります。人気の理由には以下の4つがあります。

    1. 小回りがきき、市街地での運転がしやすい

    デュトロは宅配業車の配送車両のような市街地を運転するドライバーのニーズに答えるような小回りの良さが人気です。

    最小回転半径4.4mは小型普通車両並み。狭い路地や駐車場、住宅街でも運転がしやすいです。

    ECやフリマアプリの普及、コロナ禍を経て今なお爆発的に増加する宅配需要に対応するため、引き続き高い需要が期待される車種なのです。

    2. 一部の普通自動車免許(5t限定免許対応)で運転できる可能性が高い

    車両総重量3.5t未満のトラックは普通自動車免許で運転できますが、デュトロはほとんどのラインナップで3.5t未満に収まります。

    物流における2025年問題でトラックドライバーの高齢化と人手不足が叫ばれる中、普通自動車免許で運転できるデュトロを導入すれば、配送業車等にとっては採用のハードルが下がり、人材の確保がしやすくなります。

    3. AT車やAMT車など幅広いドライバーに対応

    デュトロはAT車がメインとなっており、普通自動車と同じような感覚で乗れ、運転のハードルが比較的低いです。また、AMT車もあるため、熟練したドライバーは自分でシフト操作を行うことで燃費を良くすることもできます。

    4. 燃費が良い

    2tトラックで比較した場合、いすゞのエルフ11.8km/Lふそうのキャンター11.6km/L、そして日野のデュトロ12.2km/Lと、燃費が良いのもデュトロの人気の理由です。

    またデュトロハイブリッドにおいてはさらに13.2km/Lに燃費が向上しています。

    デュトロの高額買取を狙える車種と買取相場

    デュトロの買取相場について、一般的な買取相場をご紹介します。

    なお、ここでご紹介する相場感はあくまで 2025年4月時点での市場に基づくもので、当社での買取価格を保証するものではないことをご了承ください。

    現在、デュトロには、2つのモデルがあります。(各年式にマイナーチェンジあり)

    • 1999年発売(初代)
    • 2011年発売

    基本的な形は守りつつも、マイナーチェンジを比較的短期間で行い、同じ年式内でもかなり違いがあるのが特徴。2022年にはデュトロZ EVが登場し、日本の代表的な電気トラックとして活躍しています。

    ここからはマイナーチェンジ版も含めて買取価格について紹介します。

    2023年式以降の年式は高額買取を狙いやすい

    単純に発売から3年程度の年式は走行距離が短く、状態が良いということで買取価格が高くなりやすいですが、さらに2023年発売の年式ではバックカメラ、インナーミラーなどの標準装備を追加、架装車もラインナップに加えました。

    また、2022年にはデュトロZ EVも発売しています。デュトロZ EVはほとんど中古市場には出回らないので価格は割愛しますが、もし売却となれば買取価格にはかなり期待できるでしょう。

    新車で2023年以降発売の年式を購入した場合:400〜1000万円程度(車種にもよるのであくまで目安)

    中古車で2023年以降発売の年式を購入した場合:400〜700万円程度

    ※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年5月に調査

    上記のように、2023年以降に発売の年式であれば中古車両でも非常に高額買取を狙いやすいです。

    2018〜2022年発売の年式も期待度高

    2019年発売の年式はヘッドライトがLED化したり、全車平成28年排出ガス規制に対応したり、ハンズフリー通話機能がついたり、ICTサービスであるHINO CONNECTに対応したりと、大きなマイナーチェンジがありました。

    2017年発売の年式でも追突被害軽減ブレーキシステム(歩行者検知機能付)とレーンディパーチャーアラート(車線はみ出し警報)が全車種に追加されたりと重要なマイナーチェンジがありました。これらのマイナーチェンジ時期周辺の年式である2018〜2021年発売の年式も買取額に期待できます。

    中古車で2018〜2021年発売の年式を購入した場合:180万円から600万円程度

    ※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査

    2011〜2017年発売年式は走行距離、状態による

    現在の最新年式は元々2011年発売の年式をベースにしており、2011年発売モデルでもまだまだ中古市場で人気です。小回りのきくデュトロというニーズに応えられます。

    中古車で2011〜17年発売の年式を購入した場合:50万円〜400万円程度

    ※他社買取会社様3社の公開情報より、2025年4月調査

    当社で買取させていただいたデュトロ

    参考までに、これまで私たちが買い取らせていただいたデュトロをご紹介します。

    f0201480 5344 1
    メーカー
    日野
    車種
    デュトロ
    年式
    2007年
    買取金額
    ¥650,000
    詳しく見る
    f0115021 21872 0
    メーカー
    日野
    車種
    デュトロ
    年式
    2021年
    買取金額
    ¥1,250,000
    詳しく見る
    f0215037 21982 1
    メーカー
    日野
    車種
    デュトロ
    年式
    2023年
    買取金額
    ¥3,600,000
    詳しく見る

    中古のデュトロを売却するには

    中古のデュトロを売却する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を紹介します。

    トラックに特化した中古買取業者へ査定を依頼する

    まずは、自分が所有するトラックがどれほどの価値を持っているのかを把握しておくためにトラック専門の中古車買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。

    新しいトラックの購入を予定している場合でも、いきなりディーラーに下取りを依頼してしまうと、本来もっと高値がついたかもしれないのに、市場価格よりも低い金額で取引されてしまうことが多々あります。

    適正な売却価格を見極めるためにも、まずは中古買取専門業者で見積もりを取り、どこに売るかの判断材料としましょう。

    関連記事:トラック買取の流れとは?必要書類や高額買取を狙うための事前準備も解説

    ディーラーで下取りを依頼する

    新車購入と同時に今のトラックを手放す場合、ディーラーでの下取りも一つの手段です。

    下取りされた金額は新車の購入代金に充てられるため、手続きが一括で済むというメリットがあります。ただし、前述の通りディーラーによる下取り価格は、中古車市場の相場よりも低めになる傾向がある点には注意が必要です。

    可能な限り高く売却したいと考えているのであれば、中古買取業者を活用したほうが納得のいく価格を得やすいでしょう。とはいえ、下取りは売却と購入の手続きを一度に進められるという利便性があります。

    手間とお金の天秤での判断となりますね。

    ネットオークションやフリマサイトを利用する

    中古のデュトロをオークションで出品する、という選択肢もありますが、業者間で行われるオートオークションは一般の方が出品することはできません。

    個人が活用できるのはヤフオクのようなインターネットを通じたオークションサイトや、メルカリ・ジモティのような個人間取引のプラットフォームとなります。

    しかし、この方法では購入希望者とのやり取りや必要書類の準備、名義変更など、すべてを自分で進める必要があるため、初心者にはかなり難易度が高い方法といえるでしょう。

    まとめ

    日野の「デュトロ」は、コンパクトな車体による取り回しの良さや、普通免許でも運転可能な点が評価されており、非常に人気の高いモデルです。

    そのため、中古車市場においても比較的安定した高値で取引されやすい傾向があります。特に、2011年以降に発売されたモデルについては、状態が良ければ高額での買取が期待できるでしょう。

    売却を検討している方は、まずは専門の中古車買取業者に査定を依頼して、現在の市場価値を確認することをおすすめします。

    なお、2011年より前の古いモデルであっても、需要がゼロになるわけではありません。たとえ国内での再販価格が低くても、海外輸出用としてのニーズがあるため、買取自体は成立するケースが多くあります。年式に関わらず、一度は専門業者に評価を依頼してみるのが賢明です。

    関連記事:古いトラックも動けば売れる!盛り上がる海外市場や国内マニア向け市場を解説

    トラック買取専門店グルーウェーブでは、日野デュトロの積極買取を行なっています。是非お気軽にお見積もりのご依頼をいただければ幸いです!

    監修・文責:籔上 祐希 (トラック買取専門店 GROOWAVE 代表)

    千葉県市川市出身。中古トラックオークションでの買い付け “だけ” に10年以上従事していた経験を持つ、トラック仕入れのプロ中のプロ。これまでに評価買取をしてきた中古トラックの台数は数万台を超える。どんなお客様のトラックにも良いところを見つけて、それに応じた高い査定額をご提示することに、絶対の自信があります。