【徹底比較】自家用トラックと事業用(営業用)トラックの違いとは?
自家用トラックとは、個人または法人が自分の荷物を運ぶために使用するトラックのことです。事業用トラックに比べて、維持費用を抑えて物流や運搬を行うことができます。
本記事では、自家用トラックの定義、自家用トラックと事業用(営業用)トラックの違いについて詳しく解説。トラックを自家用車として登録する方法も紹介しています。
自家用トラックの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自家用トラックと事業用(営業用)トラックの定義
トラックには、主に「自家用」と「事業用」の2種類があります。ここでは、自家用トラックと事業用トラックの定義について解説します。
自家用トラック
自家用トラックとは、自分の荷物を運ぶために個人もしくは団体が保有しているトラックのことです。対価を得て荷物を運ぶことはできません。
事業用トラック
事業用トラックとは、対価を得てお客様の荷物を運ぶトラックのことです。バスやタクシー、トラック運送業者や引越し業者などの車は、事業用自動車と呼ばれています。
自家用トラックと事業用(営業用)トラックの違い
自家用トラックと事業用トラックには、定義以外にも大きく5点の違いがあります。ここでは、それぞれ詳しく解説します。
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項目 | 自家用トラック | 事業用トラック |
---|---|---|
用途 | 個人の荷物を運ぶ | お金をもらって第三者の荷物を運ぶ |
ナンバープレート | 白ナンバー | 緑ナンバー |
保険料 | 安い | 高い |
車検 | 安い | 高い |
税金 | 高い | 安い |
用途
自家用トラックは個人の荷物を運びますが、事業用トラックは対価を得てお客様(依頼主)の荷物を運びます。
用途においてトラックの所有者は関係ありません。トラックの所有者が法人であっても、その法人の荷物を運ぶのであれば自家用トラックに区別されます。
例えば、建設業を営んでいる会社が自社の資材を運ぶために利用するトラックは、自家用トラックに分類されます。
一方、事業用トラックはお客様の荷物を有償で運ぶために使われるトラックです。身近なところで言えば、宅配便のトラックが該当します。
ナンバープレート
ナンバープレートを見れば、自家用か事業用か瞬時に判別できます。自家用トラックは白地に緑色の文字、事業用トラックは緑地に白色の文字が記載されています。
ナンバープレート色から、自家用トラックは「白ナンバー」、事業用トラックは「緑ナンバー」と呼ばれるのが一般的です。
保険料
自賠責保険料や任意保険料は、自家用トラックよりも事業用トラックの方が高くなる傾向にあります。事業用トラックは、「運送中の荷物に対する補償」を付ける必要があることが主な理由です。
また法人所有かつ運転者を限定しないケースでは、法人専用保険に加入するのが一般的です。この場合も、保険料が高くなる傾向にあります。
小型トラック | |
---|---|
自家用 | 28,370円 |
事業用 | 30,110円 |
中型トラック | |
自家用 | 30,980円 |
事業用 | 42,610円 |
※【2023年4月1日以降】の金額。保険期間24ヶ月で算出
車検
自家用トラックと事業用トラックでは、事業用トラックの方が車検期間が短くなっています。
点検内容 | 自家用トラック | 事業用トラック (レンタカー含む) |
---|---|---|
初回 | 新車購入時 | 新車購入時 |
2回目 | 初回から3年後 | 初回から2年後 |
3回目以降 | 2年に1回 | 1年に1回 |
事業用トラックは、自家用トラックに比べて走行距離が長く、運搬する荷物も重いため、車体への負担が大きいと考えられています。そのため、事業用トラックの車検期間は、自家用トラックよりも短く設定されています。
また、国土交通省が定めた定期点検整備に関しても、自家用トラックより事業用トラックの方がチェック項目が多くなっています。
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車種区分 | 点検実施時期 | チェック項目数 |
---|---|---|
マイカー(自家用乗用車・軽自動車) | 1年ごと | 20項目 |
2年ごと | 60項目 | |
小型・中型トラック(自家用) レンタカー(乗用車) |
6ヶ月ごと | 24項目 |
12ヶ月ごと | 86項目 | |
バス・トラック・タクシー(事業用) 大型トラック(自家用) レンタカー(乗用車以外) |
3ヶ月ごと | 51項目 |
12ヶ月ごと | 101項目 |
税金(自動車税・自動車重量税)
一般的に事業用トラックは自家用トラックよりも税制面でメリットがあります。国の経済活動や物流の促進を支える重要な役割を担っているからです。
またエコカー減税により、自動車税や自動車重量税の減税または免除を受けられるケースもあります。車両によって適用条件が異なるため、国土交通省や都道府県税務署の最新情報を参考にしましょう。
自動車税は地方税であるため、営業所を設置している都道府県によって金額が異なる可能性があります。ここでは、千葉県の自動車税額を参考に記載しています。
自動車税(エコカー減税を含めない場合)
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自家用トラック 年税額(円) |
事業用トラック 年税額(円) |
|
---|---|---|
1トン以下 | 標準:8,000 重課:8,800 |
標準:6,500 重課:7,100 |
1トン超2トン以下 | 標準:11,500 重課:12,600 |
標準:9,000 重課:9,900 |
2トン超3トン以下 | 標準:16,000 重課:17,600 |
標準:12,000 重課:13,200 |
3トン超4トン以下 | 標準:20,500 重課:22,500 |
標準:15,000 重課:16,500 |
4トン超5トン以下 | 標準:25,500 重課:28,000 |
標準:18,500 重課:20,300 |
5トン超6トン以下 | 標準:30,000 重課:33,000 |
標準:22,000 重課:24,200 |
6トン超7トン以下 | 標準:35,000 重課:38,500 |
標準:25,500 重課:28,000 |
7トン超8トン以下 | 標準:40,500 重課:44,500 |
標準:29,500 重課:32,400 |
8トン超9トン以下 | 標準:46,800 重課:51,400 |
標準:34,200 重課:37,500 |
9トン超10トン以下 | 標準:53,100 重課:58,300 |
標準:38,900 重課:42,600 |
10トン超11トン以下 | 標準:59,400 重課:65,200 |
標準:43,600 重課:47,700 |
11トン超12トン以下 | 標準:65,700 重課:72,100 |
標準:48,300 重課:52,800 |
12トン超13トン以下 | 標準:72,000 重課:79,000 |
標準:53,000 重課:57,900 |
※13トンを超えるものは年税額に超える部分1トンまでごとに加算額を足した額を足した金額となります。(月割計算では100円未満を切り捨てる)
重課は、新車新規登録から一定の年限を超える場合に税率が高くなる制度です。千葉県の場合は、以下の基準を超える場合に重課が適用されます。
- 新車新規登録から11年を超えているディーゼル車
- 新車新規登録から13年を超えているガソリン車またはLPG車
バス・トラック等は経過した翌年度から概ね10%税率が高くなります。
自動車重量税は国税であるため、地域によって金額に違いはありません。自動車税と同じく、事業用トラックの方が税制面での優遇を受けられます。
自動車重量税は車検のタイミングで納付します。「新車登録時」と「中古車登録時・継続車検」によって以下の表のように金額が変わるため注意が必要です。
出典:千葉県
自動車重量税(新車新規登録時・エコカー減税を含めない)
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自家用トラック | 事業用トラック | |
---|---|---|
1トン以下 | 6,600円 | 5,200円 |
1トン超2トン以下 | 13,200円 | 10,400円 |
2トン超2.5トン以下 | 19,800円 | 15,600円 |
2.5トン超3トン以下 | 24,600円 | 15,600円 |
3トン超4トン以下 | 32,800円 | 20,800円 |
4トン超5トン以下 | 41,000円 | 26,000円 |
5トン超6トン以下 | 49,200円 | 31,200円 |
6トン超7トン以下 | 57,400円 | 36,400円 |
7トン超8トン以下 | 65,600円 | 41,600円 |
自動車重量税(継続検査/中古車新規登録時・エコカー減税を含めない)
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最大積載量 | 自家用トラック | 事業用トラック | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
13年未満 | 13年以上18年未満 | 18年以上 | 13年未満 | 13年以上18年未満 | 18年以上 | |
1トン以下 | 3,300円 | 4,100円 | 4,400円 | 2,600円 | 2,700円 | 2,800円 |
1トン超2トン以下 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 | 5,200円 | 5,400円 | 5,600円 |
2トン超2.5トン以下 | 9,900円 | 12,300円 | 13,200円 | 7,800円 | 8,100円 | 8,400円 |
2.5トン超3トン以下 | 12,300円 | 17,100円 | 18,900円 | 7,800円 | 8,100円 | 8,400円 |
3トン超4トン以下 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | 10,400円 | 10,800円 | 11,200円 |
4トン超5トン以下 | 20,500円 | 28,500円 | 31,500円 | 13,000円 | 13,500円 | 14,000円 |
5トン超6トン以下 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | 15,600円 | 16,200円 | 16,800円 |
6トン超7トン以下 | 28,700円 | 39,900円 | 44,100円 | 18,200円 | 18,900円 | 19,600円 |
7トン超8トン以下 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | 20,800円 | 21,600円 | 22,400円 |
出典:国土交通省
トラックを自家用登録する方法
トラックを自家用登録する流れは以下の通りです。
- 購入するトラックを決める
- 必要書類を準備する
- 車庫証明を取得する
- 運輸支局で手続きを行う
- ナンバープレートを取得する
- 自動車税・保険の手続きを行う
トラックの自家用登録は一般的な乗用車を登録する流れと同じです。自家用トラックも一般的な乗用車と同じく駐車場が必要なため、管轄の警察署で車庫証明を取得します。
車庫証明には、車庫の所在地や配置図、使用承諾書(借りている駐車場の場合)が必要です。発行完了までには3日から7日程度かかります。
運輸支局で行う手続きは、中古車の場合は名義変更、新車の場合は新規登録です。登録が完了するとナンバープレートが発行されます。自家用車の場合は白ナンバーが交付されます。
トラックの自家用車登録に必要な書類
トラックを自家用登録する際に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 譲渡証明書(中古車の場合)
- 自賠責保険証明書
- 印鑑登録証明書(所有者)
- 実印(所有者)
- 自動車取得税・重量税の納付書
- 住民票または登記事項証明書(法人の場合)
- 車庫証明
トラックを事業用として登録する場合も基本的な流れや書類は同じです。異なる点は、名義人が「一般貨物自動車運送事業」または「特定貨物自動車運送事業」の許可を事前に取っておく必要がある点です。
トラックの自家用車申請の流れ
トラックを自家用車申請する流れは下記の通りです。
- 許可基準要件を満たす事業計画を立てる
- 申請書を作成する
- 作成した申請書類を営業所を管轄している運輸支局に3部提出する(控え含む)
- 運輸局による審査を受ける
- 審査に通過すれば許可証を受け取る
許可取得には、運輸局に申請書を提出し、その後審査を受ける必要があります。時間がかかる手続きなので、事前に余裕を持って許可申請を進めるようにしましょう。
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自家用トラックは個人または法人が自分の荷物を運ぶ際に使われるトラックです。
事業用トラックとの違いは、用途やナンバープレート、税金、車検、保険料などがあります。一般の乗用車と同様の手順で購入できるため、頻繁に荷物を運ぶ方には自家用トラックがおすすめです。
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